かっこいいから。元気になる。ただただ、それ声に出して言いたい!!
……そんなセリフをまとめています。
孤狼の血
大上章吾
「度胸がないのう、もうええ。わりゃあ一生交通整備でもしとけ。学士様にマル暴の仕事は務まりゃあせん」
「やる気になったんかい、安心せい。一戦交えそうになったら、わしが出て行っちゃるけん」
「シャブでしのいでるチンピラが弁護士とは笑わせるじゃないか。のう、苗代、これから駐車場に行って、われの車に、ガサかけてもええんで!1mgでもシャブが出てみい、10年はクサイ飯食うんど!」
「手がかりなんてどうにでもなる。無けりゃ、どがな手、使おてでも、こしらえたらりゃええだけの話や」
「警察じゃき。何をしてもええんじゃ」
「おお、狂うちょる。捜査の為なら、わしは悪魔にも魂売り渡す男じゃ」
「ちゃんと、ココに(頭を差して)!作戦があるんじゃ!」
「ほんなら法律が極道しばいてくれるんか?ほう?それじゃあ足らんけ、わしらがおるんじゃなあんか。何が撲滅じゃあ、極道を法律で抑えつけたところで何も変わりゃあせんわい!地下に潜って見えんも見えんようになる。極道がバッジ外して、背広着て、カタギと見分けがつかんようになるんど。そんなもん正義なんかい!奴らを生かさず、殺さず飼い殺しにしとくんがわしらの仕事じゃろうが!」
「生きてくためなら、ほかの生き物食うてでも、生きていくんが人間じゃないんか。わしら食われる前に、食うしかないんじゃなあんか」
「呉原金融の金庫番。やつの首を要求したのはあんたじゃろ。シャレのつもりじゃったが知らんが、カタギを殺したツケは必ず回ってくるんど」
「……守孝、戦争して死ぬんは若いもんじゃ。あいつらの命守るんが、われの役目じゃろがあ!!」
「どいつも、こいつも、おのれのメンツしか考えちょらん」
「綱渡りしちょるいうんは、われの言うとおりかもしれん。極道と関わるいうんは、きょうていし?になったようなもんや。綱の上にのったら最後、極道の側に偏りすぎても、警察の側に偏りすぎてもおっこちてしまうけんの。落ちんようにするには歩き続けるしかなあ」
日岡秀一
「いや、自分は…人殴るために、空手をやっていたわけでは……」
「もちろん、法に沿って捜査をし、暴力団を撲滅することです!」
「結局、遺恨が残って、報復の繰り返しですよ。ましてや、身内の県警まで巻き込むなんてバカげてますよ。自分は、大上さんを!正直、すごい刑事じゃ思うとりますよ。思うとりますけど、もうそろそろ引く時じゃないですか?こんなことしよったら、しまいには大上さんがつぶされます、それでもええんですか?おねがいです、もうやめましょう、こんな事は。本部に行ってこれまでのこと、洗いざらい話してくださいや。14年前のことも全部。……そすりゃ、少なくとも大上さんの命は守られるはずです、もうそれしか道は無いんです!」
土井秀雄
「ははは、そうやって、尾谷組の肩ばか持つけ。わしら東署は尾谷の犬じゃいう噂がたつんと違いますかのう」
五十子正平
「知ったこっちゃないわ。条件がのめんのなら、それまでじゃ。……どっちか壊れるまで戦争しちゃろうじゃないの」
瀧井銀次
「あんた、なんか勘違いしとらんか?ガミさんにとっちゃあ、極道はただの駒じゃ。このわしもな、たまにエサやって、体よく躾とるだけじゃ」
「家族同然に付きおうて、脳足りんの極道を手なずけてるだけじゃ。あん人はカタギのことしか考えちょらんけ」
「カタギを守るためなら、極道じゃろうが平気で手をつっこむ。じゃけえ、極道はガミさんが怖いんじゃ」
尾谷憲次
「来てくれて悪いが、若い衆の命(タマ)とられて、黙ってるほどわしゃあ、まだムショボケしとらんじゃ!」
一之瀬守孝
「あほか、戦争はもう始まっとるんで」
「外道は、外道らしく死んじゃらんかい」
高木里佳子
「美人局、いうやつ。ガミさんの得意技。県警の親父どもの接待させられまくったわ……県警もそのあと必死になって(大上の日記)探し回っとったみたいで。なんじゃあスパイまで送り込んできた、いうとったよ」
「でもガミさん『あんな外道のために、刑務所の中で子供を産ますわけにはいかん』言うて、あん時もうお腹ん中にトモキがおったけ。全部処理してくれたんよ」