日本統一シリーズ | |
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日本統一61
氷室蓮司
「なあ、俺が言いだしといてなんだけどよ。何の証拠もなく、宗教イコール危険だって決めつけるのはまずい。それを許すと俺たちもやくざだってだけで、全員凶悪犯のレッテルを貼られることになる」
「いいんですよ、仰ることはよくわかります。人間はみんな弱い、俺だって弱い」
「その通りだ。もっと言うと、高原が死んだとしてもやつの教えが受け継がれる限り、何も解決しない。やくざモン相手にするようなわけにはいかねえんだよ」
「いや、でもこのままじゃ教団のテロを止めることはできねえ、それだけは確かだ。やつらが具体的に何をしようとしてるのかはまだ分からねえ。何の罪もねえ平穏な人生を送りてえだけの人たちに、どれだけのどんな被害が出るのか」
田村悠人
「今すぐ、クソども殺してえの分かっけどよお、施設一つ潰したって何にもならねえだろうが」
三田太源
「わしは逃げん。逃げれば非を認めたことになる」
迫田常夫
「会長。蛇はいくら切られても、頭だけ残ってれば生き返るんです。頭が喰われちまったら、生き返るもんも返らんですよ。会長はシャバに居てもらわんと」
飯山浩司
「そう言えるあんたは強いんだ。娘は強くありたいと、子供のときに母親を亡くしてから、ずぅっと強く生きようとしていた。でも、本当は寂しかったんだ。……そこに付けこみやがって!!500万円も巻き上げやがって!!」
太田真一
「不安なんです。社会が複雑になってきて、どうやって生きて行けばいいのか、誰かにすがりたいんでしょう」
「失礼なんですが、あなた方が組織に入って、親分に忠誠を誓う。似ていると思いませんか?」
佐原
「はっきり言います、あなたに話すのは賭けだった。三川に繋がるあなたに話すのは!」
「こうしてる間にも犠牲者が!洗脳されてる人たちがいるんだ!」
日本統一62
氷室蓮司
「そんなことは問題じゃねえ。俺が言いてえのは、そんな人がテロ組織に肩入れするなんて思えねえ。思いたくねえってことだ。教団の計画を知ったら、立ってくれるんじゃねえのか? 俺たちをつぶすってなら、それはそれでいい。今そんなことはどうだっていいんだよ」
「やめろ。こいつには生き恥さらしてもらう。殉教者なんかにはさせねえ」
田村悠人
「こんなやつが神様かよ。高原、てめえのせいでみんな死んだんだぞ。次はおめえの番だ」
川谷美南
「待ってください。氷室さんたちは、本当の犯人と戦ってるんです。日本が危ないんですよ、あなたたち警察官でしょう。使命を果たそうと思わないんですか?勇気のある警察官はたった一人もいないですか?!」
佐原
「そんなことは分かってる!俺一人じゃ、できることに限界があるんだ!」
「もう世論に訴えるしかねえ。俺は三川の自宅に侵入して、証拠を押さえる。令状なんかねえ、完全な違法捜査だ。信教の自由にも抵触する。あんたも、ジャーナリストとして抵抗あるだろう。でもやらなきゃ日本が滅ぶ。協力してくれるか?」
「ざまあ……みやがれ(絶命)」
「松宮警部殿。この手紙を読んでいるのなら、私はもうこの世には居ないでしょう。警部にお願いがあります。三川の自宅で何か見つけたら、私が手配した私書箱に送って、記者の江戸川由利子くんに託します。私はもう、由利子くんを守ってやれない。侠和会の氷室に、このことを伝えてください。彼女を頼むと。日本を頼むと、伝えてください。最後に、松宮警部。数々の非礼をお詫びします、お世話になりました。あなたの部下で幸せでした」
日本統一63
氷室蓮司
「不良ってのは、人の助けに甘え始めたらロクな人間になりません。ここで浮かび上がれるかどうかは、そいつら次第なんですよ」
坂口丈治
「いやあ~帰る場所があるっていうのは、幸せですねえ」
「男ちゅうもんはな、親、兄弟のために命張るもんなんや。こんなくだらんことで命を無駄にするな」
「もう一つ忠告しといたる。あんまり調子にのって、極道を本気にさすなよ、火傷だけじゃすまんくなるぞ」
「あいつ、ほんまアホですけど。舎弟のために自分の頭にチャカ向けよったんです。あんだけ腹の据わったもんを死なせんのは、どうにも惜しくて……あいつらにも帰る場所っちゅうのをくれたってもええんとちゃいますか?」
「己のつまらん意地で、また仲間を犠牲にすんのか?おどれ、それでも男かあ!!……それとも仲間のために、頭下げて男になるか、どっちや?」
真崎勝弘
「この渡世、賭場の間違いひとつで命に関わるんじゃ」
町山浩一
「ぼんなか、受け止めまして仁義と、失礼にございます、お許しこうむります。ご列席の御一同様には初のお目見えと心得ます手前、当家真崎組貸元、真崎勝弘に従います若いもの、姓は町山、名は浩一とはっします」
日本統一64
氷室蓮司
「俺はいい。俺はいいが、親父に恥かかすんじゃねえぞ。おまえが責任もって鍛えなおせ。1年経ってもまだ半端なガキのままだったら、俺がそいつらからケジメとる。分かってんな?」
「俺と悠人はたまたま川谷の親父と出会えて、おまえらとも身内になれた。運が良かったよ、巡りあわせだ。何が言いてえか分かるか?」
「甘ったれんじゃねえ!!てめえが指落としたぐらいでゲンさんの足は治んねえんだよ!!粋がってんじゃねえぞ、クソガキ!!」
「痛てえかよ。あの人はもっと痛かったんだよ。てめえらクズと違って、あんな目に遭う理由なんてねえのによ!」
「おら、ガキ。世の中にはいくら謝っても、取り返しのつかねえことがあるんだよ」
「どうした、労働者のハチマキがくせえのか? まじめに働くかく汗がくせえのか!! てめえ勘違いすんじゃねえぞ、プラプラ遊んで食ってるヤクザもんなんかより、汗水垂らして働いてる人のほうがずっと偉えんだよ!! 立派なんだよ!そんなことも分かんねえガキがいるなら、ぶちのめして叩き直すのがヤクザもんの役目だろうが! てめえと同じクズに仕立ててどうすんだよごらあ!」
田村悠人
「おまえも蓮司に似てきたなあ。あいつもあれで、ガキどものこと心配してるよ、口には出さねえけど。俺にはわかる」
「指詰めろ。な?ケジメとことにゃんでしゃんしゃんや」
「なあ蓮司。どうしてもカタギでやれないガキどももいるだろう。俺たちみたいに、わかるよ。分かりますよ、俺たちは年寄りぶっ飛ばしたりしませんでした、でもよお、こいつも反省して心入れ替えてるだろう。ほら、目を見れば…」
石沢勇将
「おい、ガキ。連れが命(タマ)とられたんも、今からこいつら脳みそぶちまけるんも、全部おまえらの責任や。よう、見とけよ」
勇
意地はってんのは俺ら二人だけやろ。こいつらは違う。どつき倒して引き入れたヤツも、おもしろ半分についてきただけのヤツもいるんや!!」
「無理です!侠和会の盃をください!(土下座)」
信光
「そんなわけあるかい。みんな死ぬ覚悟はできとる、せやろ?」
「いや!こうなったのは俺の責任や。おまえの言う通り、ヤー公なんか信用したのが間違いやった。俺が行く、逃げてくれ」
「逃げるんや。おまえさえ生き延びてくれたら勇信会はまだまだイケるんや!!」
坂上薫
「若いうちは中途半端でフラフラしててもいいけどな、男なら行く道決めなきゃなんねえ時が必ずくる。いいか?楽な道ばっかり選んでると、こいつらみたいにみじめな最期を迎えることになるぞ。せっかく男として生まれてきたんだよ、己の頭と腕っぷしだけでテッペン目指す人生もおもしろいと思わねえか?」
「男が一度出した金、ひっこめることができるか?(笑)つまんねえことでへたうらすなよ。おまえがいらねえんだったら、そこらへんの乞食にでもくれてやれ。この金はもう俺のもんじゃねえ」
岩尾英輔
「おたくの親分も承知か? おまえら、ブクロで遊ぶにはまだ早い。大人しく所沢に帰れ」
近日予定
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