任侠作品極道の紋章

【極道の紋章】天体、星の話【天文部】

極道の紋章_天文部 極道の紋章
任侠作品『極道の紋章』シリーズの「天体、星の話」一覧を記載しています。

 

スポンサーリンク

極道の紋章

【ペガサス】…秋を代表する星座のひとつ。

●時期:7月~2月の約8ヶ月間。
●見頃:秋(20時正中は10月下旬)

【津浪→前崎、堂本】:事務所屋上

→昔、ある英雄がペガサスに乗って、天を駆け上ろうとしたが神様が「思いあがり」と言って振り落とした。人は神様にはなれない。

津浪「ある英雄がペガサスにのって、天を駆け上ろうとしたんやが神さんが、思い上がりや言うて振り落とさしたんや」
堂本「その英雄も、8時5分に死にましたんか?」
津浪「せやから。人の神さんにはなれんちゅうことや」

 

【弓張り月】…弦月(半月)。

輝いている半円部分を、弓とそれに張った弦になぞらえたもの。

【津浪→前崎】:車の中

→ヒットマン・早坂は弓の達人である。
なので、その日を暗殺日に選んだ?津浪さん曰く「今夜はゲンがいい」と。
ちなみに作中で映っているのは、下弦の月である。

津浪「今夜は弓張り月やな」
徹雄「え? 何の月ですか?」
津浪「ちょうど弓に糸を張ったような形をしとるやろ」
徹雄「ああ~あいつ、弓の達人です」

 

 

極道の紋章 第弐章

【下弦の月】…弦月の一種である。

【津浪→徹雄】:事務所屋上

→跡目問題の話をしている。

津浪「今日は下弦の月やな」
徹雄「ワシはおやっさんの考えている事がさっぱり分かりません」
津浪「わからんでええ」

極道の紋章第弐章_下弦の月

 

 

極道の紋章 第参章

【シリウス】…太陽を除けば、地球から見える最も明るい恒星。

●時期:10月~3月の約6ヶ月間。
●見頃:冬(2月下旬に20時正中)

【津浪→徹雄】:事務所屋上

⇒一千億の頂点に立つ星。

津浪「その中でも一等星と呼ばれる星は21しかない。徹雄、あの星みてみい」
徹雄「あの一番おっきいやつですか?」
津浪「そや。シリウスという星や」
徹雄「シリウス…」
津浪「一千億の頂点に立つ星や」
徹雄「…………」
津浪「人は三人集まれば、派閥ができる。川谷組は一千からの大所帯や。しっかりまとめていかんと、頂点には立てへんぞ」
徹雄「はい」

 

【うみへび座】…全天星座の中で最も長い星座。

●時期:ほぼ1年中
●見頃:春(東京では4月下旬の午後8時頃南中)

【津浪→徹雄】:事務所屋上

⇒一回敵になった者は、息を吹き返さないように徹底的にやらないと。

津浪「みてみい。うみへび座や。」
徹雄「うみへびですか」
津浪「ヒュドラという、首が9つもある怪物や」
徹雄「9つもあるんですか?!」
津浪「ヘラクラスという英雄は、知っとるやろ」
徹雄「名前だけですけど」
津浪「ヒュドラの退治を命じられたんやがな、首を切っても切り口から新しい首が生えてきて、キリがなかったそうや」
徹雄「きっしょく悪い怪物ですね。それでヘラクラスはどないしたんですか?」
津浪「新しい首が生えてこんように、切り口を焼いて塞いだそうや」
徹雄「なるほど。一回敵になったモンは、息吹き返さんように、徹底的にやらなあかん、いうことですね」

 

 

極道の紋章 第四章

【オリオン座】…明るい星や有名な星雲・星団が多くある。

●時期:9月~4月(見づらいが春夏も見れる)
●見頃:冬(2月上旬の午後8時頃に正中)

【津浪→徹雄】事務所屋上

⇒狩人であるオリオンは「全ての生き物を射止める」と驕り、それに怒った神は猛毒のサソリを彼の元に送り殺された。

徹雄「共存共栄って道は無いんですか」
津浪「オリオンはな、サソリにやられたんや。全ての生物を射止めるということに怒った神は、猛毒のサソリをオリオンのもとに送ったんや。オリオンはサソリに噛まれて死んだやぞ」
徹雄「黒田はんがサソリや言うんですか」
津浪「どっちがどっちでもええ。問題はな、同時に二つの星座を見ることはでけん。共存共栄はでけんという事や」

極道の紋章第四章_オリオン座

 

 

極道の紋章 第伍章

【ブラックホール】…目には見えない。

【津浪→徹雄】:事務所屋上

⇒巨大なエネルギーを持っていて、光さえ飲み込む。

徹雄「どれが、そのブラックホールなんですか?」
津浪「目には見えん」
徹雄「え?」
津浪「巨大なエネルギーを持っていて、光さえ飲み込むそうや。わしらの目には、光に反射したものしか見えんからな」
徹雄「沖田連合がそのブラックホールちゅうわけですか?」
津浪「そうやない。巨大な敵は目に見えるとは、限らんちゅうことや」

つまり、沖田連合ではなく自分である。
敵に向かうには、まず己を制さなければならない。

極道の紋章第五章_bh

 

 

極道の紋章 第六章

【流れ星】…天体現象。

夜間に天空のある点で生じた光が、ある距離を移動して消える。

【津浪→徹雄】事務所屋上

⇒流れ星は彗星の残骸みたいなもので、太陽の引力に引っ張られて飛んでおり、その軌道はいろいろ。
太陽に向かってくる彗星は恐怖であり、村井みたいなもの。

津浪「流れ星がどうやってできるか知っとるか? 彗星の残骸みたいなもんや、そうや」
徹雄「…………」
津浪「彗星は太陽の果てにあるチリみたいなもんが、太陽の引力に引っ張られて、飛んでるそうや」
徹雄「…………」
津浪「まっすぐ太陽に向かって進み燃え尽きるもの。途中、惑星の引力に引っ張られてフラフラするもの。惑星にぶつかるもの。太陽のまわりを周るもの。いろいろや。おもしろいのは、太陽に向かって突き進み軌道がズレて、また宇宙の果てに飛んでいってしまうものある。なんや人間の話みたいやないか。せやけど、地球に向かって突き進む彗星は恐怖や」

極道の紋章第六章_流れ星

 

 

極道の紋章 第七章

【慣性の法則】

外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、動き続けている物体はそのまま動き続ける。

【津浪→徹雄】:事務所屋上

⇒同じスピードで動くのと、静止している状態は同じ。
人間も同じ。上手くいっている時は良いが、バランスを崩すと衝突する危険にさらされる。

津浪「みてみい。星は宇宙に静かに浮いてるように見えるやろ? みんなものすごいスピードで動いとるんや。この地球も秒速30キロというスピードで、太陽の周りを周っとるんや。でも何も感じんやろ?」
徹雄「はい」
津浪「慣性の法則というんや。同じスピードで動くのと静止してる状態はおんなじや。人間もおんなじや。うまくいってる時はいいが、ちょっとバランスを崩すと、衝突する危険にさらされる」

 

極道の紋章第七章_慣性の法則

 

 

極道の紋章 第八章

【ヘラクレス座】…全天で5番目に大きい星座である。

●時期:4月~12月の約9ヶ月間
●見頃:秋(20時正中は8月上旬)

【津浪→徹雄】:事務所屋上

⇒神の子であっても神にはなれなかったが、10年の歳月をかけ冒険をして成し遂げて神になった。
人の上に立つという事は、たくさんの問題を解決しなければならない。

津浪「ヘラクレス座や。ギリシャ神話では、神は神であって、たとえ神の子であっても神にはなれなかったそうや。その中で一人だけ神になったのが、ヘラクレスや」
徹雄「何でですか?」
津浪「ヘラクレスはゼウスという神の子やったが、若い時に罪を犯したんや。ゼウスは、罪の償いに12の冒険を命じたんや。いずれも難問やったが10年という月日を経て見事に冒険を成し遂げたんや」
徹雄「せやから神になれたっちゅうわけですか」
津浪「そや。人の上に立つということはたくさんの問題を解決せなならんということや」

 

 

極道の紋章 第九章

【太陽】…太陽系の全質量の99.86%を占める。

【津浪→徹雄】:事務所屋上(昼)

⇒太陽がそんなに大きいと思わなかった徹雄に対し、

津浪「自分の価値観で判断するからや、全体を見なんと物の本質は分からんで」

 

【月】…地球の唯一の衛星である。

【津浪→徹雄】:事務所屋上

月ができた説は、「親子・兄弟・他人・衝突」の4つの説がある。
過去がどうであれ、今は地球に対し忠誠を誓ったように忠実に回っている。ワシらの世界に似ている。

津浪「月がどうやってできたか知ってるか?」
徹雄「いえ」
津浪「4つの説があるんや。地球から飛び出してでたという親子説。地球と一緒にできたという兄弟説。他の天体から飛んでできたという他人説。地球とほかの天体が衝突してできたという衝突説。けど、今地球の周りを通じて回ってる。地球に忠誠を誓ったようにな。なんやわしらの世界に似とるやろ」

~~(略)~~

津浪「過去がどうあれ、忠誠を誓った以上、地球に従うんや。けど、軌道を外れて地球に向かってきたら命とりやで」

~~(略)~~

津浪「誰が二代目になろうが、子は親を支えなあかん。過去に何があろうが、今後何が起きようが忠誠を誓うんや」

極道の紋章第九強_太陽月

 

 

極道の紋章 第十章

※この回に、星の話はない。

 

 

極道の紋章 第十一章

【地動説】

宇宙の中心は太陽であり、地球は太陽の周りを周っている学説。

【津浪→徹雄】:事務所屋上

⇒スゴイのは、発見したことよりもそれを信じ切ったこと。
誰が批判しようが、笑おうが自説を曲げなかったことである。

津浪「こうやっと見取ったら、地球が宇宙の中心にあるように見えるやろ?」
徹雄「はい」
津浪「地球が、太陽の周りを周っとる一つの星や、ちゅうことを昔の人は信じなかったそうや」
徹雄「せやけど、ようそんなこと発見できましたね」
津浪「誰も信じなかったそうや。すごいのは発見したことよりも、それを信じ切ったことや。誰が批判しようが、笑おうが自説を曲げなかったことや。人は群れたがるし、迎合し妥協する。自分に信念というモノがないからや」
徹雄「…………川谷の親分に、言われた事があります。極道は何のために命を張るのかと。親ややない代紋や、と教えてくれました。誇り、意地、結束の象徴、それが皆のモンやからやと」
津浪「代紋を信じる、それは信念や。よこやりが入ろうが、邪魔されようが信じ切ることや」

極道の紋章第十一章_地動説

 

 

極道の紋章 第十二章

星との距離

【星との距離】

⇒あの星は今、輝いているのではない。中には1憶年前に輝いた星もある。
光の速さすら届かない星から1憶年かけて地球に届く。
星を見るということは、過去を見るということ。逆に言うと、過去から見られている。

極道の紋章第十二章_星距離

 

 

極道の紋章 第十三章

彗星

【彗星】…
塵や氷の塊で出来ており、細い楕円の軌道で回る太陽系小天体。


(津浪、源田に向かって)「おまえは彗星になれ」
津浪「隠れてるんやない、相手に見えんでけや。正面切って動くだけが、ケンカやないで」

太陽の近くをまわっているので、太陽の輝きでなかなか見ることができない。

極道の紋章第十三章_彗星

 

 

極道の紋章 第十四章

てんびん座

【てんびん座】…西はおとめ座と、東はさそり座と接する。
●時期:12月~8月の約9ヶ月間
●見頃:梅雨~初夏

⇒(キム・ジョンホに向かって)
津浪「人には馬鹿げたような事に見えても、自分にとって大事な事がある」

極道の紋章第十四章_てんびん座

 

 

極道の紋章 第十五章

宇宙は膨張している

【それが宇宙のしくみです】
…宇宙は膨張しているので、遠くの星は視界から消えていく。

⇒徹雄「まるで組織を大きくする為に、散っていった者たちのようですね」

極道の紋章第十五章_宇宙のしくみ

 

 

極道の紋章 第十六章

太陽の引力

【太陽の引力】…太陽系の星は、太陽に引っ張られて動いている。
引力が弱かったら、太陽系から飛び出してしまう。

⇒津浪「頂点に立つ者は、その引力が必要や」

太陽は大きいから引力は強いが、人間は大差無いので『懐の大きさ』で決まる。

極道の紋章第十六章_引力

 

 

極道の紋章 第十七章

ビックバン

【ビックバン】…宇宙は爆発によって生まれた。

⇒津浪「新しい何かが生まれる為には、巨大なエネルギーが必要なんや。戦争に臨むには己の全ての力を発揮せなあかん」

極道の紋章第十七章_ビックバン

 

 

極道の紋章 第十八章

いて座

【いて座】…夏の南天に低く輝いている星座で「南斗六星」が目印。
●時期:3月~10月の約8ヶ月間
●見所:7~8月

⇒津浪「頂点に立つもんは、その苦しみに耐えなあかんちゅう事や」

極道の紋章第十八章_いて座

 

 

極道の紋章 第十九章

日食

【日食】…見かけ上、月が太陽を隠す現象。
月は、太陽の1/400の大きさしかないが、その月が太陽を覆い隠す。

⇒津浪「福島の拠点は日本から見たら小さなシマや。しかし、全国制覇のためには大きな一歩や」

極道の紋章第十九章_月

 

 

極道の紋章 完結編

惑星

【惑星】…惑う星。恒星の周りを周る星。

→太陽系の惑星は太陽の周りをまわっているが、それぞれ軌道が違うので位置がズレて見える。同じように動いているように見えても、微妙に違う。

津浪「人間も同じや、ちょっとした思いの違いが行く道を変える」

 

 

極道の紋章 外伝

いっかくじゅう座

【いっかくじゅう座(一角獣座)】…
オリオン座のペテルギウスと、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンが作る「冬の大三角形」の中にすっぽり収まっている星座。

●時期:12月~5月の約6ヶ月間
●見頃:冬(20時正中は3月上旬)

津浪「見える敵には筋は通せるが、見えない敵には筋は通せない」

陵誠会(沖田連合)VS初代八神組には協力をしなかったが、2代目八神組には協力
(ココが見えない相手と見える相手の違い)。

極道の紋章外伝_一角獣

 

 

極道の紋章 外伝2

星を見ていると…

【はじめて津浪の趣味を知る】
徹雄「こんな趣味があったんですね」と、初めて津浪と星の話をする回。

津浪「星を見ているとな、いつも思うんや。人間はちっぽけな存在やと」

そんなちっぽけな人間同士が争っているが、争いがある以上戦いは避けられない。

極道の紋章 外伝01_争い

 

 


 

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク