日本統一シリーズ | |
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山崎一門
長谷川大輔
「なあ、アオヤマ。人生が終わったなんて、そんな悲しいこと言うな」
川谷雄一
「日本人ちゅうのは、弱い者に優しい民族だったはずやけどのう」
美南
「弱きを助け、強きを挫くのが任侠道なんですよね?」
「日本の任侠道を統一するあなたが、振り込め詐欺の悪いやつらを野放しにしたままでいいんですか? 日本を統一するって何なんですか?!」
「それにキリがないとか、どうせ何にも変わらないなんて言ってたら、本当に何にも変わりません。お金を取られるお年寄りの数も、平気でそういうことをやってしまう日本人の意識も、何にも変わりませんよ!」
山崎一門2
氷室蓮司
「道具なんて安物でも関係ねえんだよ。カタギのおじいちゃんと、自然の中で、のんびり過ごすっつうのが、俺らみたいな人間には貴重なんだよ。いいんだな、これが。あの時間は金で買えるもんじゃねえ」
川谷雄一
「やめんかい! 銭はまた稼いだらいい。そないなことより、わしにはおまえらのほうがよっぽど大事や。そんなこともわからんのかい!」
「銭のことばっかし考えてると、人間が貧しゅうなる、せやから詐欺みたいなもんやらかすもんが増えるんや。そらのう、わしら極道がだらしなくなったせいでもあるんやで」
坂口丈治
「わしら、今まで、カシラと本部長に頼りすぎとったとちゃいますか! そのせいで、今までろくに自分の時間もとれへんかった2人に、もしかしたら、人生で初めて穏やかな時間を過ごしてるかもしれへん、2人に。わしらのしっかりと、自立した姿を見せることがせめてもの恩返し、なんとちゃいますやろか?!」
「ださい。確かに日本を貧乏にしたのは、ジジババ世代かもわからん。それでもや、人を騙すのはあかん! そんな当たり前のこと分かってへんのがださい。なんでも世の中のせいにして、他人の懐羨んで、それを屁理屈で正当化しようとしとるところが、またださい! わしはな、日陰者のヤクザやからえらそうな事は言われへんやけど、でも、これだけははっきりと言えるわ。おまえ(アオヤマに)、ださいぞ」
「詐欺っちゅうのは、優しい人ほど騙されるんとちゃうんか? わしのおかんはな、もうとっくの昔に死んでもうとるけど、やっぱり優しい人やったわ。アオヤマ。おまえのおかんはどうや? 優しい人やったんちゃうんか? そのおかんが騙されてもうても、おまえそれでもバブルの責任とかなんとか、おまえさっきと同じこと言えるんか! 優しいおかんに! 同じように思えるんか!」
中島勇気
「ソープのランドちゅうのはな、自分の金で行ってこそ価値があんねん」
川谷雄一
「わしはのう! 極道は宵越しの金は持つな!で育ってきたんや。あったらあっただけ使うし、余ったら会につぎ込んどのや! 余った銭なんか一銭もあらへん!」
美南
「もういいとか、飽きたとか、日本人の悪い癖です。今こうしてる間にもお年寄りがお金を騙し取られてるんですよ!」
「中島さん。世の為、人の為に役立ててください」
山崎一門3
氷室蓮司
「俺たちはやくざである前に、人間だからな。誰だって、友達を簡単に裏切るようなやつにはついていけねえよ」
「まあ、今回はいい勉強になったろ。これからは山崎一門の長だってことを肝に銘じて行動しろよ」
田村悠人
「逆によ、おまえの友達語るような奴だったら、まじで魚のエサになってもらうしかねえぞ」
「でもよお、俺、おまえのそういうとこ嫌いじゃねえぜ」
坂口丈治
「ほかになんかあるやろう? いくら老舗の看板守るためいうても、やくざがアワビ獲りっておまえ、みみっちい話や思わへんか? なによりな、昨日の夜、皓子が死にかけたんやぞ」
「あいつはやくざには向いてへん。あいつはあの頃のまま、やっぱり泣き虫カッキーや」
植木尚人
「茨城つったら、本部長んとこのカシラ!あれ、なんつったっけ、あの、サル……イヌ、じゃなくて、……あのおしんこみてえな」
薮下和樹(カッキー)
「よかったあ。、また3人一緒になれて、ホンマよかったあ」
薮下皓子(コッコ)
「あの人は、親から愛されたことが無かったから、人の愛し方がよう分からんで。ついつい、よう当たってしまうんね。それでも気持ちが落ち着けば反省して、前より優しくしてくれるんや」
山崎一門4
氷室蓮司
「おまえたちが何もしなかったら、さらに若い女の命が奪われていたはずだ。それを止めたんだから素直に喜べ。でも正直、あんまり無茶なことはやってほしくねえな。もっと命を大事にしろ」
田村悠人
「なんで、謝んだよ。俺はおまえたちのこと誇りに思ってるぜ」
斎藤浩樹
「カシラと本部長はな、こんな俺のためにわざわざ広島まで迎えに来てくれたんだよ。恩は返さなきゃなんねえ」
「黙れ、サイコ野郎!……組のためなんかじゃねえ、俺は大事な友達のために、てめえを殺しにきたんだよ」
中島勇気
「尊敬すんで、ほんま。そない長いこと勤めに行って、何の迷いもなく、戻ってきたことに」
「何を言うとんねん、あほんだら。あんなメガネと一緒にすんな!わしはな、金で愛を買うとんねん。古の遊郭から続く日本文化の立派な後継者やぞ、わしは。よう覚えとけ、おまえ」
「なに抜かしとんねん、われ。おどれらが今回の事件に関係なかったとしてもや。この子らを食い物にしとったことに代わりはないんじゃ、ぼけえ! 覚悟しとけや」
「前にも言うたがのう、わしらおどれらのような女を食い物にする連中が大嫌いなんじゃ!! 覚悟せえや!」
山崎一門5
氷室蓮司
「でもよお。川上にとって、アポロはいつか超えなきゃならねえ壁なのかもしれねえな」
「俺たちはカタギ騙して金巻き上げるようなマネはしねえんだよ」
「そんな単純なもんじゃねえ。何も分かってねえな」
田村悠人
「あ~~ここにいる極道モンたちに分かりやすく言うとだ。仮想通貨は新しい投資のネタにもなるし、よくわかんねえから投資詐欺のネタにもなりやすい。そういうこと!」
川上章介
「名乗るほどのもんじゃねえ、いいからかかってこい」
「礼には及びません。当然のことをしたまでです。これから何か困ったことがあれば、あんな高利貸しじゃなくて、うちを頼ってください。なんでもご相談にのります」
宇垣竜次
「とにかく、あれですね、うちのおやっさんは横浜最強なんですね!」
「大人でも子供でも、良いことは良い、悪いことは悪いんです。それにおやじさんは!おやじさんは最強なんですよお!!おやじさん以上の男はいない!おやじさんは横浜最強なんです!!アポロ!! おやじさんとタイマンだあああ!!」
「うるせえ!! いいからタイマンだ! ああ?てめえ本当はおやっさんが怖いんだろ?」
斎藤浩樹
「舞う舞うとかいて、ちょむちょむ。右のパンチで倒れそうになったら、左のパンチをうちこみ、そしてまた、右、左、倒れたくてもダウンできない。やられたほうは、舞うように殴られ続ける。それがちょむちょむ!」
山村義明
「一言で言うならば、暗号資産イコール仮想通貨とは!投資詐欺の新しいネタです!!(注 故人の見解です)」
山崎一門6
氷室蓮司
「てめえら、人を見た目で差別するんじゃねえ。俺も悠人も、ここにいるてめえら全員、ガキの頃から貧乏だの、親が悪いだの、冷たい目で見られて、後ろ指さされて、悔しい想いしてきたんじゃねえのか! そんな俺たちがどんな理由であれ、人を差別してどうすんだ!!」
石沢勇将
「隠さんでええ。おまえはアニオタや。リアルの女に興味の無い特殊な性癖の人間や」
「過保護とはなんや!わしの教育方針にケチつけるんか!」
「だったら、なんやねん!妹はわしの全てなんや!!」
「これ以上おまえを撒きこめん。これはわしの家族の問題や」
「小細工のきく相手やない!気合でぶち当たるしかないんじゃ!!」
「山村。目が覚めたわ、おおきに」
山村義明
「(わしかて、三次元大好きやっちゅうねん。この鼻毛ゴリラ……)わかりました、わしが真理紗さんの相談に乗ろうや、ありまへんか」
「心細いんやろうな。優しくしてやらんと」
「確かに、わしはしょうもない極道や。何言われてええわ。ほんでもアニキは、あんたのお兄さんは、あんたともう一人の妹さんを愛するただの男や!極道である前に、人一倍愛情深い一人の人間や! 思い出してみい。貧しくとも暖かい愛情に包まれた帰らざる日々を」
「わしかて、アニキの家族や。アニキの兄弟や!来るな言われても、どこまでも連いていきますよ!」
「アニキ。このまま黙って、わしを男にさせちゃってつかさいや」
「この大馬鹿野郎!!こんなあぶく銭で、幸せになれるかああ!! 貧しくとも2人力合わせて、イチから家庭を築いてこそ!ホンマもんの夫婦になれるんや!ちゃうか?!」
「アニキ!!過保護と真の愛情はちゃうんです!苦労知らん人間は、他人に優しくなれへん、労わることはできん!あえて、苦労させること、こそが!真の愛情ちゃうんですか? わかりましたか?!!」
《回想》国本のおばちゃん
「よっちゃん、よう聞きや。そんなこと言うのは人として恥ずかしいことなんや。可哀そうな人やなあ~思うて、優しくしてやり。な?どんな人にも、優しく、な?」
山崎一門7
山村義明
「ケンカ最強かつ超イケメンとして、バリバリ超有名な俺がなんでや!」
「(;_:)……浮気して、ごめん( ;∀;)……もう、浮気せんから!」
「(あん時、胸を張ってアニオタを売りにしていれば……ありのままに、自分のままに)」
「あきちゃん。わしは……わしはな、侠和会のヤクザなんや」
「二人とも幸せにな」
「もう大丈夫です。わしには、カシラや、……みんながおってくれますから」
あきこ
「ううん、ちっとも。たとえヤクザだろうと山村くんは山村くんだもん」
「これは山村くんがとっておいて。大事な想い出を忘れないために」
ゴロー
「みんな知ってるよ!神戸はおろか、京都大阪全中学に、アニオタキングアップル山村の名が轟き渡ってるよ!」
「女子は、アップル改めチェリー山村って言ってるよ。しかも、僕とよっちゃんでフォーエーバーチェリーズって!どういう意味なんやろ~~僕にはわかれん~(^◇^)」
氷室蓮司
「よく分かる。でも、女のためならヤクザやめてもいい」
「そうか?女のために足を洗う、それはそれで潔い生き方じゃねえか?」
「俺が言いてえのは、女に真剣になるってそういう事なんじゃねえのって」
「なによりやっちゃいけねえのは、女に嘘をつくことだ」
「そこで彼女の本音が分かるじゃねえか。嘘から始まる付き合いは絶対にうまくいかねえぞ」
田村悠人
「だから俺は女を作らねえ。女にそんな不自由させたくねえからよお、分かんだろ?」
中島勇気
「山村の恋を応援してやるのが、ホンマの任侠道ちゃうんかい、せやろ!」
「わしがどんだけの恋愛の達人か、みせたる!」
「わしには、10年ぶりの素人とのセックスがかかっとるんじゃ!」
川上章介
「何がおかしい!笑うんじゃねえ!中学からの一途な想いを貫く、美しいじゃねえか。おまえらにはわかんねえのか!!」
日本統一8
翁長照邦
「名前はりつこ。この世でたった二人きりの家族だった」
「りつこを守れなかった代わりに、くららさん守ってやりたいんさ。……ま、ヘヴィーな話しちまったけどよ!今、俺の周りにいるのはああいう気のいい人たちさ。あ、おまえら会ったことないけどよ。俺を拾ってくれた、大成虎雄!それになんといっても、本家のカシラに、本部長!みんな情のある俺の家族さ!」
氷室蓮司
「当たり前じゃねえか。でも、おまえやっぱりトラの若い衆だな。あいつに会った時とそっくりだ」
「テル。トラの分まで、悠人の力になってくれ、頼りにしてるぞ」
「でもな、テル。どうにもならなくなったら、ちゃんと言えよ。俺も悠人も他の連中も、みんなおまえの味方だからな」
「もういい。俺たちがなんとかする。あんなクズこれ以上野放しにできねえ」
石沢勇将
「極道や闇金屋は、銭とられてもサツには言えん。プロの泥棒には、ええカモなんや。チョロイもんやで」
「せやけど、生きるためやったんや。あの時は妹を育てるんに必死やったんや」
日本統一9
氷室蓮司
「古賀さん、できることはします。でも俺たちにできることには限界がある。あの子を本当に愛してあげられるのは、あなたたち二人だけなんです」
「法の網を逃れても、死んだ人たちの恨みからは逃げられねえぞ」
田村悠人
「よくねえよ。こいつら気合が足りねえんだよ。こんなんでよお、日本の極道界、統一できるか!!」
「おお、俺が何でもねえってことを証明してやるよ!」
「お父さん。あんたは悪くねえよ。騙すやつが悪いんだ。蓮司」
ナレーション
「これが想像を絶する恐怖の始まりになるとは、この時まだ誰も予想していなかった」
「はたして、本当に全て幻覚だったのだろうか」
川谷雄一
川谷雄一
「性欲は……義理人情より重いいうからの。自然の摂理」
「みっかみちゃん。わしゃあ、ホンマはいくつになっても、気がねぇのう暴れらるコイツが羨ましかったのかもしれんわ」
「下心ちゃうわ! わしゃあ、女の生き血を吸うようなダニが大っ嫌いなんじゃ」
「おどれ、いつまでチンピラでおるつもりや。己が納得いかんでも、上の言うことは絶対。極道はった組織で生きるっちゅうことは、そういう事とちゃうんかい」
「あいつ……いつかアンタの手で、引導を渡さなあかん日が来るやもしれんで」
「皆がみんな尖ったナイフでギザギザハートやったら、侠和会はガタガタやで」
三上哲也
「人の前で、みっかみちゃん言ったらあかん!」
大宮和也
「望み通り、生ごみ一つ作っといた」
「わしはのう、兄貴の為にしか身体張るしか能のない人間や」
「それとの、これだけは言っとくわ。わしには兄貴しかおらんのや。せやから、わしは上田も侠和会も関係あらへんよ」
「それが任侠道言うやったら、任侠道が間違っとる!」
氷室蓮司
「だから、それなんなんだよ! 俺はアンタを守るって約束したんだ! こいつらには渡さねぇ!」
「何の取り柄もねぇ、つまんねぇ奴だったけどよ。平凡に一生を終えていいはずだった」
田村悠人
「腐ったミカンみてぇな面しやがって、この野郎」
まーくん
「俺はサクラ高校3年B組マサチカつーもんだけどよ。ま、卒業したら安西組の若宮さんに盃もらうことになってんだけどよ、おまえら、世話になってんの何組だ?!」
「俺は。俺は。ううう~~俺は腐ったミカンじゃねぇ!!!」
「まだゲーセンのバイト雇ってもらえるかな? 日給5,000円でいいからさ」
「俺が三上の親分撃っちまったし、これでお前たちまで巻き込んだら、ほんとに腐ったミカンになっちまう」
「やっぱオレなんか、こんな、モンだよな」