概要
あらすじ
最愛のジヒョン(大塚莉奈)が殺され、悲しみを隠しながら裏切り者を探す梅原(小沢仁志)。秘密捜査官として潜入捜査をしている多田野(波岡一喜)は上司である佐野(深水三章)から警察のデータベースにある自分の記録が消えてしまったことを知らされる。一方、梅原は中国マフィアとの取引現場で佐野によって、逮捕される。梅原が中国マフィアと取引していた物・・・。それをきっかけにすべての人物の運命の歯車が狂い始める。
(引用:youtube)
キャスト・スタッフ
出演:
小沢仁志 / 波岡一喜 / 菅田俊 / 山口祥行 / 小沢和義 / 川原英之 / 野口雅弘 / 佐々木心音 / 大塚莉奈 / 鶴田さやか / 岡崎二朗 / 本宮泰風 / 深水三章 / 渡辺哲(引用:youtube)
ストーリー
前回のあらすじ『裏社会の男たち 第四章』⇒【車中】梅原、韓→【病院/霊安室】多田野、佐野、(ジヒョン(死亡))→【電話】速水、佐野→【楊の店】梅原、楊、韓→【車中】多田野、ハラダ→【電話】多田野、韓→【道】佐野、多田野の妻→【韓国料理屋】店長→【車中】待機中、警視庁班→【公安0課出張所】多田野、速水→【道】\梅原、楊取引後、逮捕!!/→【警視庁】浜田、佐野、梅原:【別室】楊→【公安0課出張所】速水、多田野→【警視庁】浜田、佐野、梅原→【公安0課出張所】\速水、襲撃を受ける/→【警視庁】浜田、佐野、梅原→【倉庫】\梅原、多田野、韓、ハラダ、他4/→【電話】梅原、田村→【公安0課出張所】佐野→【海上】多田野、他4→【梅原オフィス】梅原、韓→【公安0課出張所】佐野、多田野/今野→【道】(今野、監視され)→【公安0課出張所】佐野、多田野→【電話】佐野→【警視庁】田島、滝→【電話】浜田、佐野→【店】佐久間、佐野/警察突入→【梅原拠点】梅原、韓→【倉庫】多田野→【面会室】田村、梅原→
⇒最終章へ続く
登場人物
総合商社W・R・C
相談役:佐久間
副会長:今野
理事長:田村(中国担当)
理事長:梅原(キャンディ・マン/韓国担当)
会長秘書:多田野
梅原の秘書:韓
多田野の部下:ハラダ
田村の側近:オオタ
警察/公安0課
警視正:田島
警部補(速水の父):佐野
警部:浜田
フリーライター:速水
黒龍
幹部:楊
危機管理対策室
長官:滝
ココが好き!
ドンパチ!
【道】梅原、楊の取引直後、逮捕!
【車中】待機中、警視庁班
待機中。
標的を確認。
【道】梅原、楊
取引したところで、警察が突入!
楊と梅原に手錠を。
その状況を見ている「???」。
【楊……逮捕】
【梅原……逮捕】
韓国料理屋の店長→速水
【公安0課出張所】速水
速水、侵入者を警戒のため階段を降りる時に、足首を切られ転倒。
そして、包丁を持った韓国料理屋の店長。
【速水……負傷】
梅原→オオタ/多田野→速水
【倉庫】梅原、多田野、韓、ハラダ、他4
梅原は多田野を呼び出し、見せたいものがある。
梅原「ドラム缶の中身、なんだと思う?」
多田野は、中を確認。
中には「速水」。
梅原「どうだ? 驚いたか?」
多田野「…………」
梅原「俺たちにへばりついてたジャーナリストだ」
多田野「……」
梅原「こいつは刑事(デカ)で、潜入捜査官だ。……おまけに公安の佐野の娘だそうだ。……アグヤ。……おまえそれを知ってたのか?」
多田野「……いや。知るわけないだろう」
梅原「そうか。……この女は大したもんだ、どんなに殴られても犯されても、何も吐かなかったそうだ。最近の若い男なんかより、よっぽど肚が座ってるよな。……だがな、女が吐かなくても俺は誰がモグラか分かってんだ。信じられるか?こいつみたいじゃなくて、俺たちの身内の中にいるんだぞ。……おい、韓」
梅原は、韓にファイル(モグラ情報)を求め、多田野に見るよう渡す。
梅原「さすがに驚いたよ、協力者どころか本物の刑事(デカ)が、俺たちの組織の中に紛れ込んでんだぞ。見てみろよ」
ファイルの中身は「佐野と速水」。
梅原「自分の娘を潜り込ませるなんて、ひでえ親だと思わねえか? 俺たちもなめられたもんだ。もう一人いるんだよ。…………そいつにはマジで驚かされたし、信じたくもねえ」
梅原は、多田野の方へ銃口を向け、3発発砲!!
さらに包丁を手に取り、多田野の後ろにある「おがくず袋?」をめった刺しにする!
血が吹きでて、袋から出てきたのは「オオタ(田村の側近)」。
多田野がファイルを確認すると「オオタ」の写真。
梅原「信じられるか? やつの側近にまで警察が潜り込んでるんだぞ」
- 韓:梅原の指示で「オオタの死体とファイル」の写真を撮り、田村へ送信。
梅原「これは宣戦布告だ。…………これを佐野のやろうも理解できると思うか?」
多田野「ああ」
梅原「そうか。……あの女も切り刻んで海に捨てちまえ」
梅原、多田野を立たせて
梅原「楽に殺すなよ。……生きてることを後悔するくらい、じわじわとな」
多田野、梅原の銃をとり…ドラム缶の速水の元へ。
そして、多田野は速水に弾を撃ちこむ。
▼モグラ情報は『裏社会の男たち 第四章』にまとめています。
【オオタ……死亡】
【速水……死亡】
【店】田村、逮捕!
【店】佐久間、田村
- 佐久間:ここのところの騒動をどう見ているのか?
- 田村:トップ不在による混乱。
佐久間「無理強いしてトップになったところで、遺恨を残すだけだ!組織全体のことを考えて、行動を自粛しろ」
田村「……(肉を切る)」
佐久間「聞いてるのか?」
田村「相談役ってのは、元会長の相談役ですよね?」
佐久間「元会長?もう、会長気取りでいるのか?」
田村「もういい年なんだし、さっさと隠退するか、元会長の所に逝くか肚を括ったらどうですか?」
佐久間「貴様ああ!!」
警察突入で、佐野が田村を逮捕。
田村は佐野に
田村「おまえ、奴を選んだのか?」
佐野「なんのことだ」
佐野、佐久間にひとこと。
【田村……逮捕】
WRCの流れ
【梅原】楊から電話で、店へ向かう!
【車中/電話】梅原、楊
- 梅原:楊から電話で、楊の店へ向かう。
【梅原】楊に「何か」を頼む。
【楊の店】梅原、楊、韓
- 梅原:楊に「何か」を頼む。
【多田野】韓に電話後、多田野は佐野にメールする。
【電話】多田野、韓
- 多田野:梅原に電話しているが、出ない。
- 韓:楊と取引していて電話に出れない。
切電後、多田野は「本日、取引あり」と佐野へメール送信。
【梅原】逮捕された後、押収されたDVDの中身を見る。
梅原、楊との取引後に逮捕。
浜田と佐野と話をする。
(※↓『公安0課』の流れ参照)
【梅原/田村】オオタを始末した後に、田村から電話。
【電話】梅原、田村
- 田村:「オオタの写真」が送られて梅原へ電話。
- 梅原:オオタがモグラは事実。
【多田野】ドラム缶(遺体)を海へ。
【海上】多田野、他4
2つのドラム缶を海へ投げる。
【梅原】多田野と多田野妻の情報
【梅原オフィス】梅原、韓
「多田野、多田野の妻」の写真を見て、金庫に仕舞う。
【梅原】韓から田村逮捕を聞き、向かう。
【梅原拠点】梅原、韓
- 梅原:韓から「田村が逮捕」の報告を受ける。
【梅原/田村】面会、そしてこれからの動き
【面会室】田村、梅原
- 梅原:会社の弁護士が動いている、20日大人しくしていれば釈放。理事会には出席できないが。
田村「いいか、これで勝ったと思うなよ」
梅原「どこまで佐野のやろうに踊らされてるつもりだよ。肝臓の話覚えてるか?このままじゃあ、奴の一人()だぞ」
田村「おまえ、やつと取引したのか?これだけは覚えとけ、俺かおまえか、二つに一つだ」
梅原「…………」
田村「俺はこの毒を、皿まで喰らうつもりだ」
▼梅原が田村と「肝臓の話」をしたのは『裏社会の男たち 第三章』
公安0課の流れ
【佐野】ハッキングされたが、データは削除しているので…
【病院/霊安室】多田野、佐野、(ジヒョン(死亡))
- 佐野:ジヒョンは「服毒自殺」。
警視庁警察庁のデータベースにハッキングがかけられ、情報が漏れた可能性がある(韓国のハッカーによる)。
佐野「幸い、どっちも情報は削除してあったから漏れることはないと思うんだがな」
多田野「ちょっと待ってください」
佐野「なんだ」
多田野「データが削除されたということは、俺が警察官だった、という記録が無くなったということですか?」
佐野「万が一ってこともあるからな。おまえが潜入警察官だということを知ってんのは、俺と浜田警部と、あとは速水だけってことになるからな」
多田野「…………」
佐野「任務が終われば、また新しい情報を打ちこめばいいことだろう。いいか、これはおまえを守るためだ、だが用心だけはしとけ。もう一人の潜入警察官と連絡が取れなくなっている」
※もう一人の潜入警察官
=田村の側近(オオタ)
▼韓国へ梅原たちを監視しに行っていたのは、オオタ。第四章では、監視行為が露呈して韓国マフィアたちに捕まったところで終わっていました。
(参照:『裏社会の男たち 第四章』)
【速水】佐野から「拠点移動」の連絡。
【電話】速水、佐野
- 佐野:その出張所も危険かもしれないので、また別へ移動準備を。
【速水/多田野】そんな言葉とは無縁。
【公安0課出張所】多田野、速水
▼後悔しているのか?
速水「後悔って月並みの言葉ね。月並みとか人並みって言葉、私たちには無縁でしょ」
多田野「怖くないのか?」
速水「今は……何も言っても嘘になるから」
多田野「俺は…………怖い。ヒョン兄を失うかもしれない……」
速水「私情と任務。その違いを区別できる人が必ずしも正しいとは限らない…………そう思う時があるの」
多田野「君は、……強い人だな」
速水「(答えず)」
【浜田/佐野】梅原を逮捕して、押収したDVDの中身を見る。
【別室、取り調べ中】楊
【警視庁】浜田、佐野、梅原
- 梅原:何の容疑でココにいるのか?
- 佐野:そんなもの吐いて捨てるほどある。
押収したケース(暗証番号110)にはDVDが。
●DVDの中身
- 佐野と周李の取引現場。
佐野が立花会長の走行ルートを周李に伝える。
梅原「黒龍の楊が、周李の組織のアジトから回収してきたもの。世に出たものは必ず消え去るのが定め。それがいつなのかはその人間の行い次第。これは、立花会長の口癖だ」
~~~~
梅原「会長が死んで以来、止まっていた時計が、……今動きだしたよ」
- 浜田:俺たちと交渉するつもりか?犯罪者とは交渉はしない!
梅原「あんたらは、交渉という行為の本当の意味を分かってんのか?」
浜田「はあ?!」
梅原「はじめは敵同士で、こっちの欲しい敵の力を見定め、そのリスクを計算して境界線を引きながらも、相手の境界線を打ち破ろうとしている官能的なバトルだ。暴力とセックスが刃の上で均衡を保つバランスなんだよ。だから交渉事は決してポーカーなんかではなく、タンゴのように甘い誘惑が潜む罠なんだよ」
梅原、帰る。
【佐野】速水からの「最期の留守番電話」
【公安0課出張所】佐野
速水のいない部屋。
- 佐野:「佐野と速水の写真」を拾いしまう。留守番電話の履歴を確認。
●速水からの留守番電話
速水「私です。この出張所はもう使えそうにありません。ここが見つかったということは、おそらく私の身元も。この携帯を破棄します。あと、身体を労わってタバコはやめてくださいね、お父さん」
佐野、泣き崩れる。
【佐野/多田野】なぜ梅原は釈放された?そして多田野は殺されてないのか?
【公安0課出張所】佐野、多田野
- 多田野:梅原と取引をしたのか?なぜ釈放されてるのか?
- 佐野:俺が娘を差し出すわけがない、おまえが寝返った。
多田野「ふざけんな!」
佐野「昔にそういうケースがあったんでな」
多田野「どこまで俺を疑えば、気が済むんだ! 俺がどんな気持ちであの場にいたのか、あんたには想像もつかないだろうが!」
佐野「なら、どうしておまえは助かった? なぜだ!!」
多田野「……わからない」
佐野「速水は、苦しんだか?」
多田野「……(首を横にふる)CIAからデータを手に入れたって言ってたが、なんでCIAが関わってる?」
佐野「CIA?」
多田野「もう、何がなんだか……」
佐野「二人の素性がバレてるなら、おまえの素性もバレてるはずだ。なのに梅原はおまえを殺さなかった」
多田野「俺に分かるわけないだろう」
佐野「考えろ!!!! そこに突破口が開けるかもしれん」
多田野「いい加減にしろ!」
今野、登場。
挨拶だけして帰る。
今野の車を監視している車(オノが誰かに報告)。
- 多田野:あと何人犠牲者を出せば気が済むのか?!
- 佐野:今野を囮にして、多田野がWRCを乗っ取るんだ。俺がサポートする。
佐野「それがおまえにとっても一番安全なんだ!」
多田野「…………」
佐野「梅原がなんでおまえを殺さないのか、それは分からん。そこに奴の弱みがある。これはもう戦争なんだよ、やるかやられるかだ!」
多田野「……あんた、狂ってる。狂ってるよ!!」
【田島】滝さんが「公安0課解体」を命令す。
【警視庁】田島、滝
滝、田島に挨拶。
- 滝:最近、公安0課の行動は目に余る。昨夜の失態、目立ちすぎる。
田島「危機管理対策室ってどこの管轄なの?」
滝「内閣総理大臣直属のセクションであり、管轄など無い」
田島「……」
滝「本日を以て、公安0課は解体してもらう。これは命令だ」
田島「どういうこと?」
滝「日本の命令系統のトップにいる人間の判断だ。分かってもらえたかな?」
【浜田/佐野】佐野が勝手に「田村逮捕」に動く。
【電話】浜田、佐野
- 浜田:佐野に勝手に「田村の逮捕状」をとったことを注意、そして心配。
- 佐野:浜田には迷惑はかけない。
【多田野】献花。
【倉庫】多田野
- 多田野:速水が亡くなった場所へ花を手向ける。
聖地巡礼
- 韓に多田野から電話がかかってきた場所
重慶飯店 別館:神奈川県横浜市中区
(写真は2015年/今はもうない)
- 佐野と多田野の妻涼子が言い合いをした(速水が盗撮)場所。
日本電気(株) 本社 (NEC)前/三田駅A10出口):東京都港区
(写真は2015年)
- 今野が、佐野と多田野と会った後に車に乗った場所。
三井のリパーク 若葉町第3駐車場:神奈川県横浜市中区
(写真は2015年)
まとめ
モグラたちが暴かれ粛清される。佐野の強行、田村逮捕へ!
第五章は良いシーンが多い!
- 倉庫での、梅原と多田野のモグラ情報と粛清。
- 佐野、娘である速水を失った時。
梅原さんのじわじわゆっくり語るのが、怖くてたまらなく良い!
「オオタ」「速水」がモグラとして、バレて多田野さんも?と思いきや、ギリギリで突きつけてこないのが余計に怖くてすき。
多田野さんは、速水さん唯一に「潜入捜査官として感情を吐き出せた」シーンがあって、からの~~苦しまずに最期を送ったところ。
(多田野さんにトドメを刺させたのは、梅原さんがそう仕向けた?と推察する)
多田野が速水を撃った時の梅原さんの表情……見てください!!!
速水の「最期の留守番電話」を聞いて泣き崩れる佐野さん。
親子であっても、ほとんど「仕事上の付き合い」なので「お父さん」と言った時点で、死が確定したとわかる、その流れが良い。
第五章は、見どころ盛りだくさんですごい!