かっこいいから。元気になる。ただただ、それ声に出して言いたい!!
……そんなセリフをまとめています。
極道の紋章 レジェンド
津浪祐史
「変わったのは街だけやないやろ」
「何も言わんちゅうことは、自分がやったちゅうことやな」
「これくらいの修羅場、今まで何度も越えてきたやないかい」
「もう何も失くしてしもうたか。意地も、怒りも!心も!……おれ達がどうしてこうやって生きてきたか、もう一度考えてみろ」
「おまえ次第やぞ」
「あるのは分かってたんだが、見えはしなかった。科学の進歩で分かったことやが、見方を変えれば見えないモノが見える時がある」
前崎徹雄
「掟破った以上、当然や」
「人のタマ狙った以上、覚悟はできとんのやろ?」
芝村幸吉
「三沢は、ご法度のヤクに手を出した。みそもクソも一緒にするなぁおらあ!!」
「命も捨てる覚悟があるんやな」
緒方康浩
「最近は、筋も仁義も無いとたい。数の勝負とか金金金とかまかり通ってのう」
梶山淳平
「この稼業に邪魔者はつきものです。戦争は勝たないと意味がない」
牛島佳祐
「アンタは津浪の恐ろしさを分かっとらんのや!」
極道の紋章 レジェンド 第二章
津浪祐史
「わしらは、二つの組織を相手にしとるんや。関東も絡んどるかもしれん。一つ一つ握りつぶしていくんや」
「俺たちの命狙ったんや、覚悟しとけ」
「どんな変化も己の意志で、覆すことができる」
前崎徹雄
「自分が撃たれるより親が撃たれるほうがつらいかもしれん」
「わしらの命は自分だけのものやないんや」
緒方浩一郎
「京阪連合は親父との約束を反故にしたんですよ!」
新井圭吾
「会長! 白黒はっきりつける時やと思います」
「ワレはぁ!!!!シノギはできるが、戦争は全く使い物にならんのお」
極道の紋章 レジェンド 第三章
津波祐史
「……心がけ次第やな」
「わしらの世界裏切りはつきもんや」
「今までは組織を守ることに必死やったが、これからは攻めに出てくるぞ」
「…………止めはせん。だが、これだけは言っておく。おまえがこれから進もうとする道は、果てしなく茨の道や。結果が原因となり、次々と災いを呼び起こす。後戻りはできんぞ」
前崎徹雄
「若いもんの供養が先やろがい」
「コウモリや。己は戦わんと勝馬に乗ろうちゅう腹やろ」
芝村幸吉
「自ら、スパイになるんちゅういうんかい」
「人間にもいますね。レールを外す奴が」
「きっちり落とし前つけたる」
緒方康浩
「二代目に力貸してやってね」
緒方浩一郎
「たとえ俺が死んだっちゃのう、必ず親父の落とし前ばつけちゃるけん!」
嶺井勝治
「どの道、決着はつけなならん」
楠木重信
「わしは決めたんや……。川谷組につくと」
梶山惇平
「まあ、今日は飲みましょう。これが最初で最後になるかもしれませんが」
「蛇の道は蛇です……ツテを頼ってなんとか」
「津浪さんが絵を描いているのを、分からないとでも?」
「お前の良いところは、古いしきたりを気にしないところだ」
極道の紋章 レジェンド 第四章
津浪祐史
「誰もが頂点を目指しとる。巨大な組織からのし上がっていこうとする者、一本独鈷の組から勢力を拡大しようとする者」
「野望を持つ者をまとめていくのは並大抵ではないぞ」
「固い木は折れると言うやろ」
「わしは表に立つのはやめたんや。裏でサポートする」
「混沌の中から抜け出すためには知恵と力がいる」
「親を獲りにくるとは外道だな」
前崎徹雄
「どんな時も冷静にならなあかんということや」
「相手の挑発のってもうて、熱くなったら負けやぞ」
「まずは状況を見極めさせてください」
芝村幸吉
「それやったらやめとけ。ここは個人的な恨みを晴らす場所やあらへん」
黒岩重成
「過去のことよりも問題はこれからだ」
梶山惇平
「血の気の多いことはいいことだ」
「こんなご時世だ。いつ何時、不慮の事故が起きるやもしれん」
極道の紋章 レジェンド 第五章
津浪祐史
「そや、脅しだけのヤツか、トコトン突っ込んでくるヤツか」
前崎徹雄
「敵が正面からくるとは限らへんで。駆け引きでやられることもある」
「まあ、最後までよううたわんかった。その根性だけは認めたるわ。消えろ」
「そうはいかへん。わしを狙ろうた落とし前つけてもらおうか」
芝村幸吉
「わしは関西を守るために団結を図ることしか考えてへん」
小沼正人
「兄弟にもの頼んどいて、こんなん言うのなんやけど、わし人に助け請うん嫌やねん」
「弘和会が勝手に乗り込んできたんや!」
中条大樹
「有象無象やな。組織を拡大すればいろんな奴も紛れ込んでくるわい」
黒岩重成
「抗争を終結させるにはちょうどいいじゃねぇか」
「今日こそはケリつけようや」
「梶山はな、俺と一緒に数々の修羅場くぐってんだよ。命賭けてな」
「俺にまで嘘言う気か?」
梶山惇平
「組織が大きくなれば、意見が違う者もでてくる」
「過去はどうあれ、今はおまえと同じだ。津浪を倒すことに執念を抱いている。小異を捨てて大同につけ、だ。」
極道の紋章 レジェンド 第六章
津浪祐史
「前崎が狙われたんだ。こっちも引けん」
「人間もそやろ。強いもんには媚びへつらい、裏では舌を出しとるヤツもおる」
前崎徹雄
「シラ切るしか能がないんか、おまえは」
「勝ち馬に乗ることばっかり考えとるヤツは信用できひん」
新垣隼人
「そん時は身体張って盾になるんや。おれら親分に命預けたやからな。ええか、命を無駄にせえ言うてるわけやない。命がけで戦えっちゅうことや」
黒岩重成
「しのごの言ったって始まんねぇんだよ。ここでケリつける」
「肉を切らせて骨を断つ、ってやつだよ。関西はな、北海道に拠点がねぇ、だからだよ。今回のイザコザを利用して進出しようっう肚だ。それだけはなんとしても阻止するぞ」
「機能しなければ無用の長物だってことだよ」
「絵に描いた餅にならねぇといいけどな」
梶山惇平
「弘和会に逆らうと損だってことを教えてやりますよ」
藤沢拓郎
「証拠があるわけじゃないだろ!」
東堂俊介
「抗争を収めたいだけだ」
「またドスを向けあうことが無いよう……祈ってます」
「そうやって果てしなく殺しあう気ですか?」
極道の紋章 レジェンド 第七章
津浪祐史
「言うとくけどな。こんなボンクラの命もろても、ケジメにはならんぞ。どないするんや。はっきりせんかい!!」
「あるわけないやろ。そっちが来い言うから来てやっただけや。」
「わからん。それをはっきりさせる為にも賭けにでるべきや。楠木を抱き込め。いつか嶺井とぶつかる。それが今や、義真会一丸となって戦え。結束を固めるんや」
「その様、鏡で見てみろ。親に恥かかす気か。」
「徹雄支えたいんなら、まず自分が立ち直るんや。わしが面倒見たる」
「ほお、それが客に対する弘和会の作法か?」
「思い込みを立証せえ、言うことや」
「サツがそんなに恐ろしかったら、ヤクザ辞めなはったらどないでっか」
芝村幸吉
「いらんこと言うな、橋本! 義真会はあくまで横並びの親睦団体や。わしはメンバーのシマのみこもうなんて、これっぽっちも考えとらんわい!」
前崎徹雄
「今も昔も、おまえはわしの一の子分や。」
「でもな、芝村の兄弟も義真会のほかの連中もわしにとっては、大事な仲間なんや。分かるな? 分かるよな?!」
「思い込みで考えたらあかん、言うことですね」
島谷英輔
「わしに改めて盃ください!弾避けでも、鉄砲玉でもええように使うたってください!」
「トップの器は、前崎徹雄ただ一人や。」
黒岩重成
「津浪、こっちの話聞く気あるのか?」
「物事にな、順序ってもんがあんだ。牛の糞にも段々ってやつだ。親父にもな、いずれ紹介してやるよ」
梶山惇平
「好き放題言いやがって、てめえどこにいるか分かってんのか?! 生きて帰れると思ってんのかッ!」
東堂俊介
「いいか。改めて言っておく。ここは横浜だ。勝手は許さねぇ、アンタも津浪さんも…これ以上道場の代紋軽くみたら、こっちも出方考え直すぞ」
天馬銀次
「なんぼ気合だけ入れても、兵隊おらなんだら喧嘩に勝てへん」
生島竜次
「今までもこれからも、わしは一本独鈷や」
嶺井勝治
「ちょうどええわ。全部まとめてぶち殺したろがい!」
西条大介
「立派な殺人教唆やぞ」
極道の紋章 レジェンド 第八章
津浪祐史
「おまえの顔をつぶすようなことはせん。約束する」
「心が揺らげば、人は誰もついてこんぞ」
前崎徹雄
「これから死んでくモンに、嘘ついたらバチあたんぞ」
芝村幸吉
「周りがどんだけごちゃごちゃ言うても、やっぱりホンマに信用できんのは、兄弟だけや」
島谷英輔
「今のうち、寺島ぶっつぶして名古屋とらんかーい!」
「そんなに会長になりたいんやったら、身体張って、血流してみせんかい!おらあ!」
新垣隼人
「……まあ、わしもあれは好かんけど、そら無いわ。感情でモノ言うな」
中条大樹
「なんやその目は、それが叔父貴分を見る目か!!」
梶山惇平
「こっちのイヌがいい仕事しやがるぜ。おかげでな、疑心暗鬼の義真会……なんちゃってなあ。座布団1枚だ!」
東堂俊介
「津浪さん、なんかありますね。まるでこうなることが分かっていたかのように見える」
「……津浪さん、俺は味方じゃありませんよ」
極道の紋章 レジェンド 第九章
津浪祐史
「島谷はどないするんや。おまえを持ち上げて無茶してきたんやぞ。……島谷だけやない、芝村のとこの若いモンも……中条! おまえんとこの若いモンも、親の為に身体張ってきとるんや。その為におまえたちが示してやるのが親の務めやないのか!」
「極道は力や。力でトップを目指せ。親の務めを果たすんや」
「ああ、その通りや。邪魔する奴は、力でねじ伏せるんや」
「入れ札までにどう動くかでその人間の本性がわかる。それを見極めろ、上に立つモンとして必要なことや」
前崎徹雄
「あいつがわしをおもう気持ち……無碍にできんかったんです。」
「慕ってくれる若いもん、推してくれる兄弟分。その気持ちに応えんのも。わしらの務めちゃうか?」
「たとえそうだとしても……話し合うには遅すぎるんちゃうか? 死人が出た以上お互いの若いモンが収まりつかへん。兄弟、そう思わんか?」
「これ以上なんか言うとったら、この場でおまえ殺してまうど」
「島谷。わしと一緒に死んでくれ」
「兄弟。立派な親分の器や。わしに盃ください。」
島谷英輔
「ほんまのことやろが! 嶺井のことにしても誰もやらんよって、わしがやっとるんじゃ。ごちゃごちゃ言われる筋合いないど!」
芝村幸吉
「カシラの受け入りか?」
「兄弟。よう聞いてくれ。これは罠や。わしらええように踊らされとるんじゃ」
「……いつか言うてたな。親の務めかえ」
「行く道行くしかないのう。……やるからには手加減せんぞ」
「わしゃあ、善良な納税者でっせ」
黒岩重成
「こっからの詰めが肝心なんだよ、詰めがよ」
梶山惇平
「そこいら町内会と変わんねぇな。所詮は寄り合い所帯だ」
「あんた、それほど子分想いじゃねぇだろ」
中条大樹
「わしに会長のイスは家賃が高すぎるよ」
極道の紋章 レジェンド 第十章
津浪祐史
「芝村、わしら極道や。安住の地などあらへん。横浜も、名古屋も、日本国じゅうみんな同じや」
「あん時の恩を感じとんのやったら、もう十分やで。これからは組と親のために生きるんや」
前崎徹雄
「おまえなあ、会の看板にあぐらかいとったら、痛い目あうど」
島谷英輔
「大丈夫ですって。わしかて掛け合いくらいできますがな」
黒岩重成
「この肩、マメ突っ込まれて今でもしくしく痛みますよ」
「弘和会は全力をあげて、津浪をとる。筋はこっちにある」
東堂俊介
「だから!そっちの言い分に文句はねえが、横浜でやるのは許さねえし、あの人を追い出す気もねえ。答えは同じだ」
「あんたが津浪か。最後に顔が見てえ。あんたになら命(タマ)くれてやるよ。やれ」
木嶋良平
「睦会なんて誰も信用できねえ。油断しねえほうがいいよ」
極道の紋章 レジェンド 第十一章
津浪祐史
「おまえの立場もよう分かる。道場の親分が、わしをやれ言うたら、迷うことはない。全力で来い。わしも手加減せん」
黒岩重成
「この傷がよ、雨が降る前にじんじん傷んでよ」
東堂俊介
「誰であろうと、親父をやった奴は俺がこの手で叩き殺す……誰であろうとな」
「昔から横浜にはデカいシノギが転がってる、あの人がいれば、他所からくる者への防波堤にもなる」
極道の紋章 レジェンド 第十二章
芝村幸吉
「うちに指定暴力団のレッテル貼って、ケンカ売ってきたのは桜の代紋のほうや。あんたとの付き合いも考えさせてもらうで。ここへは気安う出入りすな!」
「ここはよう見極めんと、義真会の命取りになるで」
「ええか、サツに突っ込まれても、ただの旅行や言うというてくれ。わかったな?」
「わしらが横浜出んのに、道場には土産がいるわな」
東堂俊介
「こんなことに義真会を巻き込んだら、敵の思うつぼだ。そうなったら、俺の男がたちません」
「こんなザマの睦会に残る意味があるんですか?!これじゃあ親父の仇も誰だか分からねえ」
「それくらいの肚が読めねえようじゃ、金筋のカシラなんかはってらんねえよ」
極道の紋章 レジェンド 第十三章
津浪祐史
「敵にもいえることや。きょうから繋がりがあるか、見せかけだけか、っちゅうことな」
前崎徹雄
「一方的な、ごり押ししたって引くもんもひかへんわ。まずは、ナンボか投げて向こうの顔立てたる」
「戦争は最後の手段や、ええな」
ナレーション
「眼下から棒を差し込み、大脳の神経回路を切断するロボトミー手術。かつて精神疾患の治療に用いられたが、重篤な後遺症により、廃人となる症例が多く見られ現在では行われていない」
黒岩重成
「俺たちはね、サツや私立探偵じゃねえんだよ。証拠なんかいらねえさ。俺はね、会長を弾かれたのを忘れちゃいねえから」
極道の紋章 レジェンド 第十四章
津浪祐史
「極道は力や。それは昔から変わらん」
「いくら締め付けが厳しくても、戦いは避けられん」
前崎徹雄
「そんな話やない、わしはアンタは骨のある男や思うとる。せやから聞きたい、法律か?一般市民の為か?何のための正義や?!」
「わしなんか、カシラとあんたに教えられることばっかりや。まだまだやで」
芝村幸吉
「兄弟、親戚やからこそ先にあいさつせなあかんかったや」
「アホいうなや、わしができん勤め果たしてくれとるやないかい」
鷹森烈堂
「最近はいろいろうるさくなってんだよ。おまえ(黒岩に)おまえも考えた方がいいぞ。サツや民衆には勝てねえからな」
極道の紋章 レジェンド 第十五章
前崎徹雄
「毎度こんなところに顔出すより、趣味でも見つけたらどないでっか?」
島谷英輔
「まあまあ、聞けって。年長者の話を。ええか、この渡世にはな、筋を通さん忠義ちゅうもんがあんねん。親が本音を言えん時にやな、子分が心中を察して契りを掛けてでもホンマにやらなアカンことをやる! これも任侠道やでえ」
東堂俊介
「それはやめてくれ。こっちから手出したら、川田の親分にも、あの世の先代にも申し訳がたたねえ」
黒岩重成
「あのな、中学生のケンカじゃねえんだよ。今は無理やり戦争に持ち込むより、啓仁会の動き止めるほうが先だ」
「あんたこそ、極道なめてんじゃねえのかこのやろう。俺が一言でもうたえばな、テメェも道連れだよ。もとポリ公がムショにぶちこまれたら、どうなるか分かってんのかよ」
「よくやったよ、ごくろうさん。 なんだよ、俺はいつも怒ってなきゃいけねえのか」
深澤武雄
「ハジキってのはな、離れてると当たんねえんだよ。相手の近くまでいって、身体にこう押し当ててから、撃つんだよ。わかるか?両手でしっかり持って、しっかり引き金を引く、これが大事なんだ」
「勘違いすんなよ、おまえらを助けにきたわけじゃねえ」
川田克己
「東堂よ。あんな出来損ないの若いやつしか育てられなかったのは、わしの力不足じゃ。あれが寿一家の跡とったら、伝統ある寿一家の金看板がクソのカスになってしまう。東堂、おまえが跡目を継いで、田辺を抑え込んでくれ! わしの最期の頼みじゃ」
「食うためなら、何をしたっていい、っていうのか!」
「中国人だろうが、日本人だろうが、悪いモノは悪いんだ。目を覚ませ、東堂を盛り立てておまえはイチから出直せ!」
田辺慶
「食うためだ。今どきあんたみたいに博打一本なんて言ってたら食っていけねえんだ」
海津幸三郎
「黒岩。調子のるなよ、サツの飼い主だなんて思い上がってるなら、一生ムショにぶちこんでやるぞ、ええ?」
「やってみろよ。弘和会ぶっつぶしてまで、俺と差し違える覚悟ができてんだろうな?」
(田辺)代目継承盃の儀ご案内
代目継承盃の儀ご案内
謹啓 夜夏の候 御尊家御一統様には益々御清栄の段大慶至極に存じ上げます
扨而 今般 初代寿一家 川田克己総長の隠退に伴い
三代目岡島組執行部 御一同様のご推挙と寿一家組員一同の賛意により
三代目岡島組田崎庄五郎親分
のご承認を賜り
不肖乍ら 寿一家二代目を継承いたし 諸先輩方の末席に名を連ねさせて頂き 継承盃 の儀式を執り行う事と相成りまた 何卒侠道先輩諸賢に於かれまして
今後共先代同様の御厚情を以ちまして よろしく御指導ご鞭撻賜わりますよう 伏してお願い申し上げます記
日時 令和五年三月四日
式場 寿一家本部寿一家総本部 田辺慶
執行部一同御賢台
極道の紋章 レジェンド 第十六章
津浪祐史
「戦争が始まった以上、後戻りできん。わしだけやない。おまえらも覚悟しとけ」
前崎徹雄
「あれかて、わしらに恨みがあるわけやおまへん。やくざとしてやらなアカンことをやっただけ」
「極道やっとったら戦争は避けられへん。避けられへんのやったら、先読みして先手打つしか手あらへん」
黒岩重成
「いいんだよ! そういうやつだからこそ、こっちの操り人形に……ほれ!サンダーバードみてえによ」
溝口敏行
「なるわけ無いでしょうが!!!! だいたいよ、親父。あんた何で連合なんかに加入したんだよ?! これじゃあ俺がなんとか懲役行ったか、わけわかんねぇじゃねえかよ!!!」
「どういう事情よ?!死ぬ気になりゃあ、その場で差し違えるくらい出来たはずだけどなあ」
「とにかくよ、親父。あんたも極道なら、もういっぺん死ぬ気で肚くくってくれや」
「ガキのお年玉じゃあねえんだよ、何年入ったと思ってんだよ」
「いや、ありゃタヌキだ。ツラ見りゃわかる。ケツ持ってくれる保証なんかどこにもねえ」
(東堂)代目継承盃の儀ご案内
代目継承盃の儀ご案内
謹啓 晩夏の候 御尊家御一統様には益々御清栄の段大慶至極に存じ上げます扨而 今般 初代寿一家 川田克己総長の隠退に伴い
三代目岡島組執行部 御一同様のご推挙と寿一家組員一同の賛意により
三代目岡島組
田崎庄五郎親分
のご承認を賜り
不肖乍ら 寿一家二代目を継承いたし 諸先輩方の末席に名を連ねさせて頂き 継承盃 の儀式を執り行う事と相成りまた 何卒侠道先輩諸賢に於かれまして
今後共先代同様の御厚情を以ちまして よろしく御指導ご鞭撻賜わりますよう 伏してお願い申し上げます記
日時 令和五年八月四日
式場 寿一家本部寿一家総本部 東堂俊介
執行部一同御賢台
(溝口)破門状
破門状
謹啓 時下御尊家御一統様には益々御清祥の段大慶至極に存じ上げます扨而 今般
元相馬組 若頭 溝口敏行 五十五歳 福島県相馬市在住
右の者 令和五年八月二十五日付を以て「破門」致しました
右 念の為ご通知申し上げます
令和五年八月奥羽連合
相馬組組長
相馬西次郎
福島県相馬市河口町7-3
極道の紋章 レジェンド 第十七章
津浪祐史
「戦いは避けられん。極道の宿命や」
「型どおりの仁義だと、弱くなる。……あんたらだけで弘和会とやりあうつもりか?」
「わしにつくか、敵に回るか。返事次第じゃ、全員死んでもらうことになるで。よう考えて10日以内に連絡せえや」
「戦争には、腕と度胸が必要やが、時には権謀術数を駆使することが必要や。しかし、一番大事なのは、己や」
前崎徹雄
「極道は止まったら負けやちゅうねん」
「ケンカの口実が無かったら、こっちから火つけたらええんちゃうか?」
黒岩重成
「あんただよ、あんたに言ってんだよ。おい、俺こないだ言ったよな。破門されたボンクラと組めば日本中からつまはじきだってよ。この渡世でメシ食えなくなるぞ、おお?」
嶺井勝治
「これで啓仁会も敵に回したぞ。あんたの仲間は、弘和会だけや。なあ兄弟」
「困っとるもんがおったら、助けたる。これは弘和会の基本方針や」
三原剛
「人のシマ乗り込んできて、仁義ってもんがあんだろう」
相良直人
「ここまで来たら誰に遠慮することもないんじゃないですか?! 会長、肚くくってくれんですか?! 手打ちの席にかちこめば全部まとめて!」
西条大介
「極道の戦争を事前に止めるのが、わしの仕事やね」
「高みの見物を気取って、漁夫の利か。ああ、おまえ現状維持でいい、思ってんやろ? 横浜のシノギで潤ってるさかい。ケンカ面倒くさいんじゃ。おまえはホンマに金のことしか頭にないのう」
「津浪ひとりおったら、軍隊と同じじゃ!」
(嶺井-相馬)兄弟盃の儀ご案内
兄弟盃の儀ご案内
謹啓 晩夏の候 御尊家御一統には益々御清栄の段大慶至極に存じ上げます
扨而 今般
奥羽連合会長 仙波一家総長
仙波和之殿の強い御要望と御推挙により弘和会峯井組組長 嶺井勝治
奥羽連合相馬組組長 相馬西次郎
両名熟慮協議を重両組組員総意の下五分の兄弟として親戚関係の縁を結ぶ運びと相成りました
今後は署先輩方の末席に名を連ねさせて頂き 兄弟承盃の儀式を執り行う事と相成りまた 何卒任侠任侠道先輩諸賢に於かれまして
今後共先代同様の御厚情を以ちまして よろしく御指導御鞭撻賜ります様 伏してお願い申し上げます。記
日時 令和五年八月十五日
式場 奥羽連合総本部弘和会会長代行 黒岩重成
奥羽連合会長 仙波和之御賢台
(前崎-三原)兄弟盃の儀ご案内
兄弟盃の儀ご案内
謹啓 晩夏の候 御尊家御一統には益々御清栄の段大慶至極に存じ上げます
扨而 今般
奥羽連合会長 仙波一家総長
仙波和之殿の強い御要望と御推挙により義真会理事長 前崎組長 前崎徹雄
奥羽連合理事長 三原組組長 三原剛
両名熟慮協議を重両組組員総意の下五分の兄弟として親戚関係の縁を結ぶ運びと相成りました
今後は署先輩方の末席に名を連ねさせて頂き 兄弟承盃の儀式を執り行う事と相成りまた 何卒任侠任侠道先輩諸賢に於かれまして
今後共先代同様の御厚情を以ちまして よろしく御指導御鞭撻賜ります様 伏してお願い申し上げます。記
日時 令和五年八月三十日
式場 奥羽連合総本部義真会会長 芝村幸吉
奥羽連合会長 仙波和之御賢台
近日予定