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名言・名セリフ

【幼女戦記Ⅱ(2期)】声に出して言いたい名言・名セリフ!

幼女戦記Ⅱ_名言名セリフ 名言・名セリフ
アニメ/劇場版『幼女戦記Ⅱ(2期)』の「名言・名セリフ」をまとめています。

 

1期、劇場版、閑話2期

 

TVアニメ『幼女戦記Ⅱ』メインPV第2弾|《2026年7月8日(水)放送開始!》

 

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第1話 サラマンダー戦闘団

ターニャ・フォン・デグレチャフ

「ようこそ、我が戦闘団へ。これまで共に遊んできた素晴らしき戦友諸君、新たな仲間が戦列に加わることをここに祝おう。そして、新任諸君、歓迎しよう、盛大に。私の、我々の戦場へようこそ。この世界は理不尽で、戦場とは不条理の連続だ。とどのつまり、諸君、諸君は今や、抗うか、死ぬかを自由に選べるのである!ようこそ、前線へ!戦争の時間だ!」

「歩兵部隊は、そこぬけのアホ揃い。そんなところにこもり続けて何の意味がある」

「機甲部隊は、待てのできん駄犬か。今やるべきは攻撃ではなく、友軍の収容であろう」

「砲兵部隊は、バカの寄せ集めだ。その拠点が大量の砲弾を使うのに値するのか、考えもしないのか」

「おまけに新任の魔道士たちは弾避けにも使えん……ああ、無能な働き者ばかり。なぜ、私が戦闘団を!!ああ、やってられん!!」

「さすがはコミーか。弾薬も兵士も無駄遣いがお好きなようだ」

「今は私が戦っているだろう!連携というものを知らんのか!」

「コミーまで神にすがるとは、不条理な存在を好む連中にはうんざりだ。主よ、秤と秩序を善とされたまえ 平穏と約束の王国があらん事を。おお、それは導く者、苦難の道のりとて、丘の上にたどり着かん、そは約束された得た誉の家、安寧にして、正常な世界、地上に、世界に、福音あれかし」

「諸君らが教え込まれた弾性防御理論は、適切な定員、適切な装備、適切な補給あればこそだ。ここ東部では、その環境が用意され得ない。なのに諸君らときたら現実を頑なに認めようとしない。まったく、頑迷で無能な働き者ほどの害悪はあるまいよ」

「雪はどこまでも美しく、あまりにも無慈悲だ。かつての世界における大戦を例にひくまでもない。冬は兵士の体力を奪い、精神を削ぎ、その足を凍てつかせる。やがて雪解けはで泥濘となり、我々の足をすくう。機動力を誇る帝国軍にとって最悪の戦場だ……これでは勝ちきれん」

「諸君!事態は単純だ。我々は敵の大軍に包囲されようとしている。敵を受け止め、息切れしたところを見計らい、逆襲するしかない、防衛戦だ!持ち場の手綱はしっかりと握れ!」

「各隊警戒を続行。命令があるまで、現状を維持せよ。敵につられるなよ、根競べだ!」

「連邦の旅団も練度不足だったわけか。諸君、期待外れの根競べだったな。各隊、存分に力を見せつけたまえ!」

「(あの程度の勲功で評価を改めるとでも。幸か不幸か、私は軍隊の高級将校だ。この戦争に勝ちさえすれば、評価は無条件で上がる。だが、勝ちきれないとなると、責任を問われる立場に早変わりだ。上官命令抗弁がどこまで適応されるか分からない以上、多方面からの証言が私の行く末を左右する。ゆえに、今後は部下からの評価を、イメージを大切にせねばならん)」

 

メアリー・スー

「行き過ぎた行動は反省しています。……でも、これも神のご意思。絶対に打ち倒さねばならないのです、あの、悪魔だけは」

 

ロリヤ

「まったく、いけない子だ。たぎって、たぎって、どうしようもない……私の妖精さぁん」

 

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第1話「サラマンダー戦闘団」

 

 

第2話 奇妙な友情

ターニャ・フォン・デグレチャフ

「さすがはコミーだな。連中の掲げる崇高な思想とやらは、連邦全土に染み渡っているようだ」

「(それが前世からの信条だ)」

「『誰が祖国を想わざるものか』そう言ったな……くそったれ、道理で戦意が高すぎるわけだ。……分からんのか!コミニストと戦うつもりで、ナショナリストと戦争を続けているんだぞ!(今のやり方では、敵に塩を送っていたも同然だ)」

「端的に申し上げます、閣下。我々は殺し過ぎました」

「ですが、敵を銃弾ではなく言葉で減らせるのなら、言葉のほうが安上がりです」

「ではこの際です。イデオロギー攻撃などゴミ箱にお捨てください。……理屈ではありません、閣下。重要なのは大衆の感情なのです。宣撫工作というものは、我々に対する敵意を削ぐのではなく、分断するものでなければなりません。彼らは党への忠誠心からではなく、祖国を想う気持ちから銃をとっているのです」

「敵の精神的支柱はイデオロギーではなく、ナショナリズム。そうである以上、我々は共産主義者とそれ以外を分けるしかありません」

「いえ、統治に手を出せば軍事機構は疲弊して崩壊しかねません。我々に必要なのは、業務を委託できる素晴らしき友人です」

「しかし、外交の格言にはあるはずです『敵の敵は友』だと」

「(まさに善良な個人にして、邪悪な組織人というわけか)」

「(まったく、詐欺師もいいところだな、きっと地獄には閣下の特等席が用意されているに違いない)」

「(思えば、今回の一件も優秀な副官のおかげだ。ライン戦線以来の付き合いになるが、もはや友人と呼ぶのもおこがましい、彼女の他に付き合いの長い存在といえば)…………ふざけるな、誰が貴様などと、中尉!あの忌々しい人形はなんだ!」

 

ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ

「厳密に申し上げるなら、上層部に対する不支持の表明です。最終報告書からは、そうした生の声が抜けているようでして……」

「では、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で愛のように甘いコーヒーを用意しますね~」

 

マテウス・ヨハン・ヴァイス

「どれも似たようなものですね、まさに共産主義シンパの定型文といったところです」

「中佐殿は、ほんとうに共産主義者がお嫌いですよね」

 

ハンス・フォン・ゼートゥーア

「興味深い言葉だな。この歳になると、新しい友人を作るのも簡単ではなかろう」

「親愛なる聴衆の皆さま。我々帝国が望むものは明確です!平和!私もあなた方と同じように、ただ祖国に平和があらんことを望む一人です。平和、平和、平和、悪魔のような赤匪さえいなければ我々は!あなた方は!武器を取ったでありましょうか、我々は祖国を守るべくして剣をとったに過ぎません。平和を回復したあかつきには、武器を下ろし、愛すべき故郷に戻ることを約束します!我々には占領地域を併合する意図はありません。領土と主権を持つ自立した人々との共存を心より切望するばかりです。誰が祖国を想わざるものでしょうか!誰が故郷を想わざるものでしょうか!どうかお願いです、どうか、良き友人として、橋の上のホラティウスが如く、あなた方と共に歩むことを許して頂きたい!」

「小官は今日、この時をもって帝国軍を代表し、軍政区域の民政移管を宣言致します!……願わくはライヒとその良き友人たちの未来に、光あらんことを」

 

ロリヤ

「義勇軍部隊への派兵など、渡りに舟だろう。連合王国を敵にまわすより、味方として活用したいではないか。これからはイメージ戦略も必要となる。幸いなことに我々は、帝国という世界の敵と戦争をしている、我が連邦の善良性を広く示す必要があろう」

「だってそうだろう。例の部隊は、あの妖精さんを目撃したそうじゃないか。すぐに捕まえてあげるからね」

「同士書記長。問題が発生いたしました、帝国は手を組みました、連中は民族主義者と握手を交わしました。帝国軍の占領地域に、臨時政府の樹立と民政移管の手続きを始めています。……世界の敵に、あの帝国に、友人ができたのです!」

 

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第2話「奇妙な友情」

 

第3話 善意の仲介人

ターニャ・フォン・デグレチャ

「(優位に立ったかと思えば、すぐに劣勢。もはや悠長に保身を考えている場合でもないか。この戦争を終わらせるための落としどころはいかに……)」

「つまり、私は実現しないレルゲン戦闘団の次席指揮官であり、現サラマンダー戦闘団の指揮官に留まると」

「(名目上の責任者が用意され、人事の連中に恩が売れる?最高じゃないか……とはいえ)小官は国家の僕となることを誓った軍人です。含むところが一切なしとは申せませんが、それなり以上のご配慮を頂けるのであれば幸いです」

「陸戦条約は相互主義です。交戦国がことごとく本条約の当事者である時に限り、締結国間にのみこれを適応する。官権の限り、連邦は陸戦条約に調印しておりません」

「宗教施設であると示す特殊標章がないことは確認済みです。……我々は慣習法や規範をも尊重します。ですが、標章がないのは事実です」

「ご協力、ありがとうございました」

「(そうか、イルドアは講和の仲介を。探し求めていた出口を用意してくれるわけか。……つまり、泥沼から抜け出すため妥協できるかと?できるに決まっている!損切り!損切りあるのみ!)」

「条件?ございませんが。小官は軍人であり、合法的な命令に服する義務を誓いました。戦争の落としどころを上が決めるのであれば、従う以上の条件などあるはずもありません。合法的な命令の義務は、全てに優越します、軍人とはそうあるものです」

「驚いたな、貴官ですらそうなのか」

「割り切るしかないからだ。前線指揮官の本領は、選択と集中にある、必要とあらば損切りとて可能だろう!」

「(まずいな、信頼できる同期や部下までもがコンコルド効果に陥っているとは。これは参謀本部や最高統帥府が現場の説得でのたうちまわるぞ。最悪は力で鎮圧か?味方殺しは今後のキャリアにはよくないのだがな)」

 

マテウス・ヨハン・ヴァイス

「結論から申し上げますと、犠牲に見合う成果と犠牲をこれ以上出さない未来であれば、後者を希望します。ですが、割り切れません。ここまで血を流した挙句、何の成果も得られないのはさすがに……」

「むしろ中佐殿はなぜ割り切れるのですか?!」

「失礼ですがそれは理屈です。それは理屈なのです!」

 

エーリッヒ・フォン・レルゲン

「(なるほど。いきなりの動員演習の裏には、そのような魂胆が)」

「つまり、名目上は貴官の軍功を奪うことになる、どうか勘定してもらいたい」

「安心したよ。撃たれるかと覚悟していた」

「『クソくらえ』以上です。……わが軍は、断固たる意志に基づき、……鉄槌作戦を発動致します」

 

マクシミリアン・ヨハン・フォン・ウーガ

「いくら戦費を費やし、いくら死体を積み上げたと思っている」

 

ハンス・フォン・ゼートゥーア

「同感だが、イルドアは麗しき同盟国。捨ておくほうが安上がりというもの」

「(どうにか落としどころは探したい、いや探さねばならん)」

 

クルト・フォン・ルーデルドルフ

「同盟国ならば、観戦武官ぐらいは許されるだろう。作戦からはレルゲンを出す。やつならば見るべきものを見てくるだろうよ」

「南方のヒルめ。まさか中立面で仲介とは」

「錆びついたな。……貴様も錆びついたと言ったのだ、ゼートゥア。すでに最高統帥府にも話を通した」

「運命は己の拳で掴む!誰かの手に委ねなぞせん!」

 

ヴィルジニオ・カランドロ

「イルドア王国は、善意の仲介人として平和という商品のご用意があります」

「私たちは友人たちの間をとりもつことを惜しみません。まことに僭越ながら、落としどころを探す探す時期ではありませんか?」

「ええ、野戦連れした指揮官すらわきまえています。恐ろしいまでに、義務に忠実です」

 

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第3話「善意の仲介人」

 

第4話 鉄槌作戦

ターニャ・フォン・デグレチャ

「(私も彼らを見習わねばならんな、まだ講和の芽が消えたわけでは無し。己の仕事をするだけだ)」

「待たせたな、諸君。本作戦の目的は、敵野戦軍の包囲殲滅。連邦主軍を壊滅させ、その戦争継続能力を奪うことにある。作戦の肝は、敵地後方の大河を巨大な障壁に見立てることだ。これを障壁たらしめるべく、すでに空挺部隊が降下を完了、数か所の橋で封鎖を進めている。そして、先見した降下猟兵を後続で増強。敵の進路と補給を締め上げる。無論、敵も死に物狂いで橋を取り返しに来るぞ。なんとしても降下猟兵を支え、死守せねばならない。よってここからが機動戦の粋と呼べる。機甲戦力を主軸とした鉄槌により、敵戦区をぶち抜き、敵地後方の降下部隊と合流、完全に敵の退路と補給線を断ちきり、敵野戦軍を分割包囲する。その後、包囲した連邦軍を友軍が徹底的に叩きつぶす。連邦首脳がもう二度と戦争をしたくなるほどにな。本作戦における我々の仕事は、突進の戦法。中央打通組だ。遅れれば降下猟兵の諸君が全滅しかねん、責任は重大だぞ」

「安心したまえ、すでに友軍が航空優勢を確保したそうだ」

「諸君らの不安は理解できる。よって、小細工を行うことにした」

「だが、飛行による魔導反応を抑制すれば他の魔導部隊に注目を集めることができる。連邦軍は上空の魔導士ばかりを警戒するゆえ、突破の成功率は各段に上がる。索敵のための視界も良好だ」

「(クソっ、あいからわらず参謀本部は人使いが荒い)」

「万が一の敵増援もある。ここは引き上げるぞ。……陣地を突破し、司令部を見つけたとしてもそれが本当に司令部だとは限らん」

「偽装の公算が濃厚。つまり、罠だ。罠に決まっている、このまま赤犬へ突進する牛になれと?……運よく敵の司令部を見つけたとしても、それは本当に司令部なのだろうか?本当に?……よって、対地襲撃隊列のまま離脱しながらの捜索撃滅に務めよう。離脱しながら」

「(仕事は誠実にこなすべきだが、正当な報酬の範疇でなければ)」

「見つけただと?あのバカ、散々誤認しておきながら、なぜこんな時だけ?!」

「いずれにせよ、講和が成立するまでは戦争かと」

 

ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ

「敵陣地は予想以上に強固。各所で苦戦している模様」

「中佐殿、いまこそ牛になる時ですね」

「全隊へ通達。敵陣地および司令部付近にて行動している部隊はただちに退避せよ。いい急いでー!」

 

ハンス・フォン・ゼートゥーア

「覚悟はしていただろうが、今の帝国ではありふれた悲劇か」

「なんにせよ、これで終わらせたいものだな」

「方位から全面的脱出されることは阻止しました。現状望める最大限の成果かと」

「勝ったな……」

「友よ、君はやり遂げたのだ。誇りたまえ」

「破綻するでしょうな。最悪、国家機構まで危うい。まことに恐れ多いことを承知で申し上げるなら、帝室の安寧とてでしょう」

「軍人が恐れるべきは、外敵でしかありません。内乱を恐れ、国家の大事を誤るぐらいであれば内乱上等では?」

「たとえ、どれだけの犠牲を払ってでも?」

「(よせ……やめろ……その口をつぐめ!ルーデルドルフ!)」

 

クルト・フォン・ルーデルドルフ

「かまわん。寝ればどこも同じだ。もう作戦は始まっている、乾坤一擲の大規模反撃戦だ」

「でしたら、反撃部隊の頭を狩るのが1番早いでしょう」

「もったいぶるな、ゼートゥア。この種の仕事にうってつけの猟犬を東部で放し飼いにしておるではないか」

「ああ、また勝った」

「少しは罪滅ぼしになったか」

「率直に言えば、難しいでしょう。……左様、難しいでしょう」

「我々軍人の職務は、外敵から祖国を守ること。そのためにこれまで、あまたの将兵が犠牲を払ってきたのです。さらなる犠牲を払う価値があるか分かりません。しかし、無限の犠牲を前提とした時、いまさらどうして無責任に勝てぬと言えましょうか!」

「よろしい。そこまで勝てと仰るなら、勝ってごらんにいれましょう」

「いかなる犠牲を払ってでも、わが軍は勝利致します!」

 

ロリヤ

「この様とはな、政治局が手打ちにしたがるのは当然だが、愛しの妖精さんをあきらめろと!」

「帝国は勝利に酔っている?国内の実情も知らず、プロパカンダに踊らされている?まったく、これだから統制されてない衆愚主義は。やはり我々は政治で戦うべきだな、いやはや恋路とは応援されるものですなあ」

 

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第4話「鉄槌作戦」

 

第5話 貧乏籤

ターニャ・フォン・デグレチャ

「まあ、どのみちこのまま戦争を続けるなど不可能。合理的判断ができる人間なら誰でも分かることだ。上もそこまでバカではある……へ?」

「(し、島流し?!自派閥のボスがしくじっただと?!)」

「(なんですとお!!講和がダメになった挙句、ボスが不遇枠!最悪際まる)」

「(こんな状況で、まだこき使うと?!)」

「正直に申し上げれば、無謀の一言に尽きるかと。B集団が守るべき戦線は、すでに荒漠すぎ、兵力は過少すぎます。この状況でA集団の攻撃が進めば、守るべき側面が、さらに伸びるのですよ。これでは、B集団は伸びきったゴムです。ハサミどころか、針の一突きで決壊しかねません。さらに言うならば、計画名からしてしゃくに触ります」

「その名が含意するのは、遥か彼方、銀河の星々であります。ロマンは感じますが、遠大すぎる目標かと」

「(どこのどなたかが存知あげないが、お可哀そうなことだ) さらには、敵が囮に食いついたところで仕留める狩人も必要でしょう」

「せ、僭越ながら私のただの中隊ではありません。まして籠城ともなれば、魔導部隊は死活的に重要です。これは手足をもがれるのと同等で!」

「ど、どうしても、私から中隊を取り上げるのですか?!」

「お待ちください。さすがに状況次第では小官の判断で撤退を」

「踏みとどまれ!少しでも時間を稼げ!(まずいな、あまりにも早く市街地に突入される)各隊、状況を!」

「結構、結構。気に入ったぞ、中尉。ただちに死守命令を書類で運ばせる!」

「チッ、悪辣極まりないな。敵歩兵は使い捨ての駒か」

「却下だ、魔導部隊で防ぐ。ヴァイス少佐、敵の砲弾を叩き落せ。……そのための訓練ならば、大隊編成時に経験させてあるはずだ」

「ヴァイス少佐、古参の貴官がそれでは困るな。再教育を望むのかね?」

 

ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ

「第一線陣地、突破されかけています」

 

マテウス・ヨハン・ヴァイス

「第二、第三中隊。砲弾を落としつつ、敵砲兵を叩く、我に続け!」

「怯むな、貫通術式かまえ!」

 

ハンス・フォン・ゼートゥーア

「飛ばされるだけとは、拍子抜けだ」

「我々は軍人だ。国家の意に従わざるをえん」

「愚痴の相手もいなくなるな」

「高い酒と葉巻を用意しておいてくれ、破産させてやる」

「将校とは、命令があれば身一つで赴任するものだが、東部での影響力は制約される。実質的に手駒はゼロか。……いや、一つだけあったな」

「参謀本部から島流しされてな、当分よろしく」

「主導権です。主導権なくしては、防衛もクソもありません」

「劣勢側の選択肢ですので、……カウンターを狙いましょう。囮で敵を誘引し、引き込んだところで撃滅」

「はい、敵が食いつくに足る囮が必要です。しかもエサに食いついた魚が針を飲み込みまで耐える根性も必要かと」

「その点については心配いらん。私にも持ち札が1枚はある」

「礼には及ばん。なにしろ貴様にはエサになってもらわねばならんのだ。エサになった挙句、狩人までやれとは、私も求めんよ」

「貴官の発案だ、貴官に実行させるのが当然だろう。連中の首都を焼いた部隊がエサだ。さぞかし敵が釣れるな」

「貴官の魔導中隊を貸せ。それで事足りる」

「なに、一本程度は構うまい」

「元々は連邦の車両整備拠点だ。先の鉄槌作戦で、帝国軍が占拠したものの、戦力が引き抜かれて半ば放置されていた。鉄道沿線に位置し、補給地としては申し分ない。敵が再奪還を目指すには最適な拠点だろう。貴官の戦闘団には敵の鋭砲を歓迎してもらう。友軍によるかんいまで、断固防衛だ

「許可できない、死守だ」

 

クルト・フォン・ルーデルドルフ

「貴様の情けない姿は滅多にみれん、こんな機会を逃すものか」

「貧乏籤をひいたな」

「俺は飛ばされぬ。……揃って上へ反対したというのに、不条理極まりない」

「作戦への理解、政治的な折衝、参謀本部のどこを探しても貴様の代わりはおらん」

「東部は任せた、貴様と俺、我、俺で勝つ!」

「武運を祈る。凱旋将軍閣下として戻ってこい」

「我、俺で勝つか。一度の失敗すら帝国の屋台骨を揺るがす。だが連邦は失敗を繰り返しても立ち上がってくる……まったく、不公平だな」

「大目的は、より良い講和条件の獲得。その一環として、敵の継戦意志を砕く。具体案としては、連邦軍の資源地帯の制圧が選定された。本計画では東部軍は主攻担当のA集団、戦線保持を担うB集団に二分する。殴るのがA、守るのが、B軍だ。この作戦の完遂がなれば、わが軍の継戦能力は維持され、敵のは弱まる。講和交渉でも譲歩が期待できるわけだ」

「実質は左遷だがな。最高統帥府は、耳に痛いことを聞きたがらん」

「上が勝てというならば、勝つしかあるまい。なんとしてもだ」

「いい指摘だ。命名者は、無骨に見えて意外と繊細なやつでな」

「防御のために何が必要か」

 

サー・アイザック・ダスティン・ドレイク

「ハンス・フォン・ゼートゥーア中将。厄介な男だ」

「有能だ、恐ろしくな。もし戦場で目にすることがあれば、……殺せ。なんとしてもだ」

 

ロリヤ

「なんという不埒な!もしや私は誘惑されているのかなあ?」

「バカを言うな!!我々で生け捕りだ!」

「戦死すればただの英雄ではないか!見せしめ裁判で嬲り倒すのだ!逃がさず、殺さず、なんとしても!」

 

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第5話「貧乏籤」

 

第6話 囮

ターニャ・フォン・デグレチャ

「まだ撃つな、狙撃術式で確実に仕留める」

「閣下がかくれんぼも出来ぬマヌケのものか。まだ分からんのかね、今度は閣下が囮となるつもりなのだよ」

「敵の意識を一方に集める理由など、背中を蹴とばす仕込み以外に何がある!」

「そのまさかだ。魔導士以外は防衛戦を継続、ヴァイス少佐に指揮を執らせろ、口を動かすくらいはできるだろう」

「二〇三大隊は魔導反応を抑えて進出する。連邦の包囲網をかいくぐって、旧援軍のもとへ向かい、背後から敵の尻をぶちのめすぞ!」

「デコイで釣れたか、これで留守番部隊の負担も減る!」

「対地支援突入用意!後ろから叩くぞ!」

「例の連邦魔導士か、こちらの目的を読んでいたようだな」

「魔導封鎖解除!前時代の勇者どもに現代の長距離射撃を浴びせてやれ!!」

「さてはラーゲリでの絆か」

「(コミーの宝珠技術、それほで卓越していると」

「まずは空間爆破だ。肺を焼き尽くすぞ!……主よ、皆において、かの敵を退けん、世に安寧をもたらしたまえ!」

「手が足りん、貸せ」

「接近戦で防核を破る、その隙に貴様らでケツを蹴り飛ばせ!」

「では一つ、ある手をご覧にいれましょう」

「近接戦だ!!続けえ!!」

「くたばれえ!!」

「対地支援だ、突入用意。総員、閣下を救うぞ、突撃!!」

「殲滅しろ、撃てええ!」

「それは風流な、戦場なのに奇妙なことです」

 

ハンス・フォン・ゼートゥーア

「ならば、失敗しなければよいだけのこと」

「決心。それこそが指揮官の務めだ。心を使うとすれば、迷うためでなく、決するためであろう(…………これ以上は時間の無駄だな)諸君らが懸念する点は、私も理解する。よって、君たちは君たちの理念で動きたまえ」

「中尉、散歩は好きかね?」

「ソルディム528陣地だ。レルゲン戦闘団が包囲されたのは知っているだろう」

「却下だ。帝国軍は建軍以来、指揮官先頭が大前提だろう。さあ諸君、泥に飛び込もう。ともに戦争を始めようではないか!」

「心配は無用だ。護衛役として、魔導士を借りている」

「敵がいるのは分かるとも、貴官らがなんとかしてくれたまえ」

「敵が飛び出してきたのなら、私が囮となろう。……車を止めてくれまえ」

「ん?即興だが?」

「中尉。デグレチャフ中佐をバケモノ呼ばわりすると聞くがね、私に言わせてもらえば『あれこそ正しい参謀将校の姿だ』」

「ここが正念場だ。私も負けてはおれん!」

「まったく、こんな時ばかりは、若いのが羨ましいなあ」

「泣き言は止めたまえ。この状況で後退すれば全軍が崩壊しかねん。軍旗を掲げろ、私がここにいると誇示するのだ!」

「かまわん、やりたまえ」

「私の命令が聞けんのかね、…………行け」

「高級将官が死ぬ、いいことだ。少しは後ろの連中も目を覚ます。将兵の死体は最大効率を持って活用されなければならない。戦争もここに極まれりだな」

「デグレチャフ中佐、貴官の舞を楽しませてくれ」

「いやはや見事なある手だ。この場が片付いたら、お茶の誘いでもさせてくれ」

「文化こそ、我々と獣、日常と非日常の区切りだと、そう思わぬかね?」

 

ウィリアム・ダグラス・ドレイク

「高価値目標過ぎる。我が隊だけでも討ちにいかせてもらわねば」

「我が隊は自由裁量権を持つ」

「(馬鹿げた話だ、作戦の議論ですら建前が必要とは)」

「状況が変わった!敵の魔導部隊が離脱したぞ。敵の援軍を叩く前に、相手の陣地を落とせる。返す刀で敵の援軍も仕留めれば完勝だ」

「戦場の変化に合わせて臨機応変に動く。何がまずい!」

「H9、我々は出撃したとおぼしき敵魔導部隊を追撃する!」

 

リリーヤ・イヴァノヴァ・タネーチカ

「党から最優先です。連合王国軍の援護を。そしてラインの悪魔がいれば撃墜し、なんとしても確保せよ、と」

 

ミケル

「我々がお付き合いすべきでしょうな」

「同志政治将校。我々は世界の反動である帝国との対決に際し、諸国民との共同戦線を維持しつつ、持って進歩を止めぬことを期待される党の軍隊だ。かかる情勢下において、党より連携を指示された部隊が行動するならば、見殺しにも出来ぬ」

「ラーゲリの風に比べれば、ぬるいことよ」

「終わりだ(…………クソ、性能の限界か)」

 

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第6話「囮」

 

第7話 煉獄

ターニャ・フォン・デグレチャフ

「肉壁として将兵をすり潰したまでのことです、己の才覚ではありません」

「小官の立場としては、形式的儀礼を尊重し沈黙すべきかと」

「自分を信じておりますので…(いつだって我が道をゆくのだ。存在Xのような輩に運命を委ねるより、己の自己決定権を信ずる、それが近代人としての矜持に他ならない)」

「やはり物そのものが足りませんか」

「本国は現実を知らないのでしょうか」

「(味方を撃つのだけは勘弁願いたいのだが)」

「僭越ながら、小官は帝国軍の軍人です。合法的な命令に服従する義務を負った軍事機構の一員に過ぎません。義務は裏切れません。そこからの逸脱は結果的に帝室と祖国に対する叛逆であり、小官は義務を果たします」

「ならば東部の空を徹底して確保しえなければ」

「(やはり現状を変えるには、政治家連中の目を覚ますしかないのか)」

「最低限、戦線整理はやり遂げました、ですが小手先です。小康状態の保全では確実を意味しえません。長期的展望のもと、不可避な決心……」

「閣下。小官は一介の魔導中佐に過ぎません。参謀課程を経ているとはいえ、野戦勤務が長すぎるため……」

「では、お言葉に甘えさせて頂きます。勝利への道筋が見えぬのです。現場からでは、上層部の戦争指導が理解できません。どのように戦争を終わらせるつもりでしょうか。その具体案は、敵野戦軍の撃滅でしょうか。それとも要衝の占領でしょうか。目指すべきゴールは?帝国が追及する国家目標は一体どこにあるのでしょう?」

「勝利?我々は戦争を終わらせるために、どのような勝利を求められ…」

「それでは軍は『勝利』とだけ命じられているのですか?」

「つまり『最高統帥府は、目指すべき実質的なゴールすら策定しえない』と」

「健康志向を否定はしませんが、文明人としてカフェインを欲するところですね」

「味のいいことで知られたこの食堂が、まさかこのような状況とは」

「いやはや、総力戦とは恐ろしいものであります、な!……ですが所詮は穏やかな労苦です。戦時下ともなれば、それぐらいは甘受してもらうほかありますまい」

「お気持ちは分かります。しかし、必要が理性を求めます。断固たる意志の欠如は、機会損失と同義であり、妨げでしかありえません」

「歪とは、このことか」

「しかし、希望を見出すこともできましょう。……人々が過度に感情的でないのは、まだ国家理性を宿している証拠であります。我々も近代人である以上は、自由意志に基づき、論理的な話し合いを進め……」

「つまり、閣下は『この静けさこそが危うい』と」

「(確かに世論を軽んずれば、たとえ戦争が終わったとて、混乱は避けられないだろうな。いつの時代も世論とは不可解なものだが)」

「なればなおのこと。我々は為すべきことを為されねばなりません。平和のために」

「臆病者ですので」

「ぜひ、参謀本部出版で印税を期待させてください」

「なんとも光栄極まりません」

「ヒドイ戯言だな。プロパンダとは信じさせるものだろうに(誰もが夢を見たがっている、偉大な祖国の、偉大な勝利を。正直頭がおかしくなりそうだ)」

「(いや、おかしいのは私のほうか。これまでは後方での文化的な生活を望んでいたが、今の帝国に生きる以上、望みは叶うまい。よくもこんな世界に放り込んでくれたな、くそったれの存在Xめ)」

 

ハンス・フォン・ゼートゥーア

「ひいては、それを命じた人間の責任と?面白い嫌味だ」

「あいかわらずだな、貴官は揺らぐことがない」

「兵士はおろか要職も砲弾もままならんようだ、これまでは私が専務として、無い袖を振ってでもやりくりしていたのだが」

「中佐、帝国は勝利依存症なのだ。悲しいほどにな」

「我々は内なる課題に勝利せねばならない、そのためには悪い手札を覚える必要もあろう」

「一つ、貴官も共犯者になってくれたまえ」

「(否定も肯定もせずか)……大変すばらしい。よもや違う返答であれば、討たねばならなかったが」

 

エーリッヒ・フォン・レルゲン

「第一に、参謀本部と最高統帥府は東部における大規模作戦の責任問題で荒れている。軍はまたしても、不可能を期待されているのだ。『今すぐ戦争を終わらせろ、すばらしい勝利で』と」

「それが第二の点だ。西方の航空情勢は著しく悪化している、東部どころか南方大陸からの撤兵も検討されるほどだ」

「最後に一つ。首都空襲をやってもらうことになるやもしれん」

「違うのだ、中佐。目標は…………いや、やめておこう。鉄槌作戦では劇的な勝利を収めた。私はイルドアによる講和交渉の一端を担っていたが……あれは本命だった。軍が用意した停戦案を、政治家どもが認めさえすればな」

 

クルト・フォン・ルーデルドルフ

「儀礼的な挨拶はよせ。いかなる理由があろうとしくじった事実は変わるまい。そこでだ、前線からの忌憚なき意見具申を頼む」

「待て。私はゼートゥアと違う。悠長な議論を偏愛する悪癖はない。 結論だ、結論を先に言いたまえ」

「結論か退室か、選べ」

「勝利だ。それ以上でもそれ以下でもない」

「その通り、止めるという選択肢を捨て去ったアホ共がいなければ、とうの昔に終わっている戦争なのだがな。嘆けど、祈れど、終わらずだ」

「貴官は少し思い違いをしているようだ。これはあれだな、『木を見て森を見ず』というやつか。中佐、最高統帥府の政治屋連中も国民感情を恐れる生身の人間に過ぎん。連中もマグマのような世論に溶かされたくはないのだ」

「ああ、幼いながらの生粋の軍人。人生の大半を最前線で過ごしてきた貴官には実感がわかぬかもな。……貴官は今の帝都を肌で感じ、身をもって祖国の世論を知る必要があるようだ」

「彼らを見たまえ。あの手の棺は遺体が入っていない、重そうに担ぐ演技だとしても、なんとまあ、ひどいものだ」

「病人と若造が死者の棺を担ぐ。この光景こそが、帝国の現状を正しく物語る。だが、それとは違う物語もある、人々の顔をよく見てみろ」

「今や帝都の住人にとって、戦没者の棺も日常と化した。ゼートゥアのやつであれば『死の普遍化』とでも言っただろうな」

「貴様、アホか。……アホだな、貴様。もう少し頭を使え。そして常識を取り戻せ。怒りというのは限度を超えると平坦になるものだ。沸騰しきった人間ほど案外落ちついてみえる。叫べるうちは声に出る。だがどん底に落ち、声が出なくなってからは」

「ああ、帝都はもはや爆発寸前の火薬庫のようだ。帝国という国そのものが煉獄にある。中佐、火のついた世論は怖いぞ。化け物以上だ」

「そこまでの、平和愛好家だとは知らなかった」

「臆病者?貴様が?驚いたな、何かの童話になるほどだ」

「印税ときたか。いいとも、約束してやる。無事に戦後を迎えたら、貴様の告白を絵本にして出してやる」

「タイトルは、そうだな……『臆病者の英雄』で、どうだ?」

 

マクシミリアン・ヨハン・フォン・ウーガ

「閣下の仰ることの一端は、すでに貴官の目の前にもある」

「前線を支えるため、後方はいまや全てがまがい物だ」

「中佐、一つ貴官に提案がある。悪く取って欲しくはないが、貴官には少しばかり人間の感情を汲んでもらいたい。平たく言えば、人間としての当たり前をやってもらいたいのだ」

「ただ、貴官は物事の理非に対し、即決を求めすぎる。挙句、出来ぬ輩を否定しすぎる。感情というのは頑強だ。こじれたそれを解きほぐすには、どうしようもなく時間がかかるものだ」

「それだ。その精神が理解できん。皆が皆、貴官と同じように生きられるわけではない。私とて、いい歳をした大人だ。参謀将校としての規律訓練も受けた。にも拘わらず、今の私は幼子のように泣き出したくてたまらない」

「私は参謀将校という怪物であり続けることができん。きっと娘が産まれた時からだ。正直、後方勤務を勧めてもらったこと、心より感謝している。軍人の私でさえ、この有様だ。貴官も明日には目の当たりにすることだろう。疲れ切った帝国を、帝都の現実というものを」

 

存在X

「ここにあるのは歪んだ日常。非日常であるべきものが、日常と化して久しい。壊れた平穏。恐怖は後方まで染み込んでいる。人間性をすり潰されるのは、最前線だけと思っていないか。世界の理性が粉砕され、混沌は増すばかりだ。故に超越的な存在よ。信仰を求める。誰もが皆、恐れているのだ」

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第7話「煉獄」

 

第8話 雷撃

ターニャ・フォン・デグレチャフ

「さて、仕事の説明だ。作戦名はバルバロイ。任務概要は、旅行代理店の真似事だ。連合王国艦隊を内海より退場させ、南方大陸派遣軍をロメール閣下たちを帰国させる」

「とは言え、南部の艦隊戦力は微々たるもの。本来ならば安全なイルドア経由で帰国したいが、軍の通過が拒否された。素晴らしい同盟国様だな。友邦が当てにならぬ以上、諸問題を独力で解決せねばならん。風見鶏の目の前で、連合王国のクソどもを地獄に叩き落とすぞ!」

「(私に信仰心など欠片もないのだが)」

「長期的には正解だとしても、今現在、無策で戦えばそれは単なる浪費でしかありません」

「ございます、水雷。特に航空雷撃は極めて有望かと」

「でしたらば、いっそ魚雷に魔導士でも載せてはいかがですか?……魔導士に魚雷を敵艦まで誘導させ、直前で離脱、確実に命中させるのです。魔導士なら命中後の攻撃も可能です」

「(そういえば、そんなことを口にしたような気もするが、誰だって自分で使う気が無ければ、無責任に良いアイディアを現場に投げられるものだな。これも存在Xの嫌がらせか、そうだろうな、因果すぎる、ああもういい。もう分かった、貴様がそのつもりなら……やるまでだ!)」

「ほう、豪勢ですな。前菜に大型巡洋艦、メインは空母に戦艦ですか」

「それに、イルドアのお友達も見ているはずです。結局、現場で帳尻を合わせるしかなし。ぶん殴ってでも、幸運の女神とやらの後ろ髪をひっつかんでやるまで」

「搭乗前の最終確認だ。我が方のV2は12本のみ。割り当ては慎重にいかねばならん。空母と戦艦は絶対に仕留めろ、手順を間違えるなよ。魚雷の命中直前には離脱して浮上だ。その後は駆逐艦と交戦せよ」

「あまりに、なんだね。指揮官先頭で私が行く。ついて来れば済む話だ。それ以上でもそれ以下でもない」

「つまり、この作戦には我々魔導部隊の力が不可欠なのである」

「祈るだと?済まんが中尉、まず人事を尽くしたまえ。己の力!人の意志!それで、……やるべきことやり遂げるぞ」

「よろしい、緒言を受領した。最終確認、発射準備!」

「よろしい、諸君。問題は無いようだな」

「よろしい、大変、大変に結構だ。……始めるぞ!」

「祈る前に手を動かすことを覚えろ。口が先に来るとはおめでたい連中め!」

「見たか、存在X!貴様の理不尽な試練など屈してたまるか!これが近代人としての意地と誇りだ!」

「(神の思し召しなどクソくらえ、憧れの印税生活のため何としてでも生き残ってやる)」

「これはこれはイルドアの皆さま、お出迎えありがたく!」

 

エーリッヒ・フォン・レルゲン

「『人知らずして恨みず。また楽しからずや』と返しても?」

「(イルドアも全く面の皮が厚い、本国もお灸の一つもとなるわけだ。受け入れるのは部隊じゃない、単なる12人の表敬訪問。イルドアがそう言い張ったところで、あれは魔導中隊だ。良い踏み絵なわけで)」

「(やれやれ、どこまでも茶番劇だな。完全に裏口、とにかく人目を避けての友好親善とは)」

 

アーデルハイト・フォン・シューゲル

「今回の作戦の鍵は、私が用意した!見たまえ、これだ!V2!まさに神のご加護がもたらした革新的な兵器!完璧に信心深い誘導魚雷だ!」

「思えばV1は、まっすぐだった。私の信仰のように曲がることなく、まっすぐ、ただまっすぐに飛んだ。約束の地へと、ただまっすぐに。しかし!V2は、信仰者と共に自由に目的地へ向かえる。言うなれば、ツライ現実に向き合うための代物だな」

「どの道を行こうと、丘の上の理想へ辿り着く。まさに聖地への旅路を再現すべく、V2には最高の誘導性能をつけた。信仰によって導かれし諸君のように、決して迷うことがないように!」

「案ずるな、中佐!貴官の出番を奪ったりはしないとも!共に神の栄光を称える仲間じゃないか!使い方はV1と同じだ。諸君は、これを敵にぶつけるだけでいい。ああ、直前の離脱も忘れないようにな。たっぷりと積載された火薬が困難を吹き飛ばす様を、間近で目にすることができる!」

「ん~こればかりは主の御心次第だな。つまり、安心していいだろう!」

「心配は無用!これは海軍のまぬけ共が開発したウナギとは別物。信管の一つに至るまで、私が万全の意をくばった、私のぎょ…!!ああ、すまない。本当にすまない!私の驕りを許してくれるだろうか、デグレチャフ中佐。私としたことが傲慢に身を焦がしかけた、我々の協力こそがこの奇跡を生み出したというのに!V2は貴官の提案と提言をキッカケに開発したのだ。言うなれば、信仰者同士の、信仰による合作!まさに、貴官と私の子どもだなあ!」

 

ヴィルジニオ・カランドロ

「『友あり、遠方より来たる。また楽しからずや』ですな」

「(連合王国海軍はちと負け過ぎた。となれば、我々も立ち振る舞いを微修正しますとも。なにせそれが許される中立国なのだから)」

「(ああ頭が痛い、よりにもよってデグレチャフ中佐の部隊を受け入れか。外交上、とても、つらい……)」

「(あの劇物と縁を持っておいてよかった!初対面ではとても!まともに対処できんからな)」

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第8話「雷撃」

 

第9話 観光旅行

ターニャ・フォン・デグレチャフ

「(イルドアの不義理に対する友好的な観光旅行。正直威圧だが、誰も死なないラクでマシな仕事だ)」

「(そんなところに置いたら、振動で…揺れない?帝国では考えられん。保線状況がこうも違うか。平和の配当はかくも巨大か。平和万歳、羨ましい限りだ)」

「(果たしてどれだけのものか、この身をもって確かめさせてもらおう)」

「(うまい!感動的なまでに濃縮された旨味だ。肉の甘さを引き立てるほのかに刺激的なスパイスなど、まずいタルタルにありがちな胡椒で生臭さをごまかす小細工とは別次元!クズ肉のブルストに慣れた舌では卒倒しそうだぞ!イルドアの肉、恐るべし)」

「(!!?この鼻に抜ける爽やかな香りと甘味!こりゃあズッキーニか。初夏を感じさせる旬の野菜に加え、タルタルにも負けぬ旨味を下支えするブイヨン!シンプルな一品だからこそ感じられる丁寧な仕事だ)」

「(!!?合間に供されるやや軽めの炭酸水。泥水に慣れた口には、ミネラルの甘さが忌々しい程に感じ取れる)」

「(フン…何が食べ慣れていないとだ。こちとら元来は日本人、魚料理に対する評価は厳しいぞ。…………魚の旨味の限界すら超えたなにか。言葉で形容することさえ軽薄に感じる。そしてその爽やかな酸味のソースが、そうか、これこそがイルドアの誇り)」

「生まれて初めて、降伏という単語が頭をよぎりました。完敗です」

「とは言え、砲弾の前の平等も悪い体験ではなかったでしょう。またいつでも我々の塹壕に歓迎いたしますが」

「(観戦武官か。味方としての参戦はもとより、敵になる気も皆無だからこその言葉だ。大戦は完全に他人事か。平和で文化的で、何よりも豊かな世界からの観察者気取りか。なるほど)これはいらだてる。(いかんな、私としたことが他人に嫉妬など、非生産的な極みだろうに)」

「空気が明るいですな……戦没者を嘆く必要がなし、死者への負債が無い世界はなんとも」

「(私が上にかけあっても、せいぜいジャガイモぐらいしか確保できんだろうに。どうにも惨めなことだ)ご厚意に感謝します、我が部隊一同、大いに飲み食らうと思いますが、差し支えないでしょうか」

「共に血を流す代わりに、燃料を流すというわけですか。ご配慮に御礼申し上げます。機会があれば、皆様のご支援を広く触れて回りましょう」

「帝国の敵には睨まれ、帝国軍人はほとんど感謝しない支援ですかな」

「誰の敵でもないということは、誰の友でもないと申しますが?」

「(イルドアは、正しい。戦争から距離を取れるならば取るべきだ。ただ悲しむべきことに、彼らが本心から戦争を望まないとしても、いや、全ては仮定か)」

「彼らと同じくらい、我が参謀本部の気前が良ければと思うよ。叶わぬ夢だと分かっているが」

「(レールの軋み具合で国境越えを実感か。同じ世界の国ながら、こうまで異なるとは。やはり次を考えるべきなのか)」

「(次を考えながらも、V2運用の報告書やイルドア滞在時の見聞記を提出せねばならない。次を考えながらも、慣習には縛られる。組織人としての挨拶回りやお土産配りは欠かせない)」

「私の部下が提言した予防策を聞き流した挙句、聞きたいようにはチャチャ入れ。軍務とは現実に対処することだとばかり思っておりましたが、他人の幻想を満たすことだとは、夢想だにしえませんでした」

「とはいえ、セクショナリズムに想像力の欠如。東部での教訓が生かされないだけでなく、優秀で誠実な仕官ほど報われないとなると、小官としても流石に」

「それは光栄ですが、お情けのメダルばかりぶら下げても、仕方ありますまい」

「(次を考えながらも…………いや、考える時間がない!まさにブラックな職場で転職活動すらもままならない状況そのもの!私は一体どうすれば?)」

「前線帰りの本音ですな。後方の幻想を満たせないだけで、現場の我々が面罵される、不条理の極みです」

「現状では手詰まりです」

「閣下!我々は言うべきを伝える義務があります」

「無茶です。イルドア全土を一撃で制圧しない限り、南方方面軍は泥沼に嵌ります。戦略的奇襲に成功したところで……(イルドアの連中、戦争への覚悟と備えがあるのか?いかん、今なら作戦次元ではやれるかもしれない。戦略的には愚行も愚行だが)」

 

ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ

「お料理美味しかったですもんねえ。それに、なんというか色が豊かでした」

 

ロルフ・メーベルト

「砲撃準備を打ちきれ!近接戦闘、用意!」

「通信不通!事後、独断専行する!近接戦闘継続!」

 

クルト・フォン・ルーデルドルフ

「イルドアの制圧。最高統帥府は真剣に検討を始めおったわ」

「南方の懸案を処理すれば、南方方面軍から相当の戦力を東部に転用可能になるだろうという話だ」

「中佐。所詮、検討だ。成算なしとなれば上にはそれを説明すれば済む。気にしすぎるな、とはいえ活路が欲しいのも事実だ。イルドアの連中、そろそろ役立ってほしいものだがな」

 

ロメール

「現実はどこだね。現実への出口はどこにある?」

「人は見たいものだけを見て、見たいものしか見つけない。それはルーデルドルフ閣下とて同じだろうて」

「中佐!見えるものだけが全てと思うなよ」

 

ヴィルジニオ・カランドロ

「帝国の銀翼持ちを降伏させるか。貴官らは銃で戦い、シェフは包丁さばきで戦うというわけだ」

「もちろんだ、諸君らが航空用ガソリンでもガブ飲みしない限りな」

「我々なりの誠意さ。貴国と仲良くやりたいのだ。風見鶏ですまないがね」

 

TVアニメ「幼女戦記Ⅱ」WEB予告|第9話「観光旅行」

 


 

 


 


 

この記事を書いた人
組員サブロー

任侠作品が好きな、ただの一般人。
●義理人情な優しい行動をみるとよく涙を流す。
●「このサイトを通して、素敵な時間を過ごしてほしい!(╹◡╹)」「任侠作品の参考書に!」と日々更新中。時々ゲーム攻略!

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